奔る合戦屋

著者 :
  • 双葉社
3.85
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本棚登録 : 249
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575237306

作品紹介・あらすじ

天文二年(一五三三年)。石堂一徹は中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。妻子に恵まれ、また並外れた戦術で台頭していく一徹。しかし、佐久を巡って甲斐の武田との争いが熾烈になる中、義清と一徹の関係は少しずつ変化していく。「家臣の才能が主君のそれと比べて釣り合いを逸すると、互いに不幸になるのではないか-」。

感想・レビュー・書評

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  • 「哄う」の続編。「哄う」の16年前、石堂一徹は豪将・村上義清に仕えていた。父兄妻子郎党に恵まれ、また並外れた戦術で台頭していく一徹。また、妻朝日のおおらかさが非常に心地よい。しかし、佐久を巡って甲斐の武田との争いが熾烈になる中、中長期の戦略構想・領土経営を唱える一徹と力一本の義清の関係は少しずつ変化していく。「家臣の才能が主君のそれと比べて釣り合いを逸すると、互いに不幸になるのではないか」。最後に「哄う」で一徹があれほど頑なになった過去の悲劇が明らかになる。そして六蔵・長治との3人旅が始まる。3人?。長治は「哄う」にはでてこない。とすると、最低もう一冊の「合戦屋」が書かれるということ。拍手。目利き書店員の今年一番のおススメ戦国小説。

  • 才があるため疎まれねたまれる。凡人には10年後は見通す事など出来んよ。消費税の様にね。

  • 1作目のスピンオフというか、過去話。
    一徹、かっこよすぎるでしょう!
    家族や故郷(特に妻の朝日)に対する想い、なぜあんなにも戦上手なのか、とかが分かります。そうかなるほど・・・。「哄う合戦屋」を読み返さないと。
    石堂家一族及びご家中、領民の皆様もステキすぎる・・・。

  • 久しぶりに電車の中で泣いた。倫理観など重んじられない時代。それでも武士の世界には「美意識」が根強く残っていた。素晴らしい作品だ。

  • 読み始め最初はん⁇てなった。
    前に遡ってるのね。
    石堂家が出来が良すぎてお話〜って感じだったけど、
    最終的に妻子が死ぬのわかってるから、
    そのためにメロドラマ部分が長かったのかと。
    しかし長野が舞台だからいろいろたのしんで読んだ‼︎

  • 天文2年(1533年)、若き石堂一徹は、中信濃の豪将・村上義清に仕えていた。
    妻子に恵まれ、家中で台頭していく一徹。
    一方、甲斐の武田信虎は徐々に中信濃に侵攻しつつあった。
    村上家と武田家の争いが熾烈になるなか、義清と一徹の関係は、微妙に変化していく。
    一徹はいかにして”合戦屋”になったのか? 
    ベストセラー『哄う合戦屋』、大望の続編!

    続編ではあるけれど、哄う合戦屋のその前のストーリー。
    いわゆる、スターウォーズ的な。(笑)
    本作の最後はやりきれない感が満載ですが。。。。
    哄う。。の方ももう一回読もうかな。

  • まさかの続編。
    主人公の過去が明かされる。
    家族や部下の自害の場面は泣けた。
    戦国の世の残酷さにも泣いた。

  • 泣いちゃった。
    不意打ち。
    『哄う…』を読んだときは
    朝日さんがこんなすてきな奥さんだって思わなかったんだも。

  • 前作よりも前のお話。んー、最終評価は次回へ続く。戦国時代初期の豪族の争いは知らなかった部分が多く参考になります。大名になるための戦略について現代企業経営に共通点が見られた。

  • 奔る合戦屋の続編です。
    奔るでは暗く悲壮感の漂う主人公でしたが、こちらはそうなる前の物語で、若々しくパワフルな感じで対照的でした。
    どうして奔るのようになってしまったのか?が分かり、面白かったです。

    追記
    終盤、主人公が最愛の妻と娘を亡くしてしまい、冷静さを失った行動を取るのですが、自分も半年の娘がいるので、涙を流しながら読みました。

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著者プロフィール

東京都生まれ。東京大学工学部卒業。会社員生活を経て、2009年に『哄う合戦屋』でデビュー。その後刊行された『奔る合戦屋』『翔る合戦屋』と合わせて、〈合戦屋シリーズ〉は50万部超のベストセラーになる。

「2019年 『天下奪回  黒田長政と結城秀康の策謀』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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