ススキノ、ハーフボイルド (双葉文庫 あ 38-1)

著者 :
  • 双葉社
3.19
  • (3)
  • (2)
  • (24)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 14
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575510553

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これも図書館で。
    ススキノ探偵の別方面からということで借りてみたんですがちょっと不完全燃焼。やっぱりもう一作も読まないとダメかな。
    ススキノ探偵は社会人だし一応財布にお金が入っているので行動範囲も広く、思いついたときに動くことができますが学生さんは難しいですね。まず、金がない。次に未成年ということで社会の束縛がある。まあそういう青二才が顔を突っ込んでもあまり何ともならないよねえ~ということなのか。
    そして受験問題が結構うっとおしい。
    いちいち読まないといけないし。
    でも語学って人とコミュニケーションとる時には助詞とか前置詞とか考えてしゃべってるわけではないと思うんですけどね。

    結局カナイちゃんは彼が好きだから無理やり接点を見つけてアタックかけたって気がしないでもありません。個人的には真麻さんの方が好きですが。柏木さんは果たしてどうなるのか。やっぱり熾火だったかな?借りてくるかなあ~

  • リンクしている二作品を先に読んだ後で、
    まだ未明な部分がいくつかあった。
    今回読んで、ようやく色々とすっきりした。

    読む順番としては下で良いのか。
    「ススキノハーフボイルド」→「駆けてきた少女」→「熾火」

    これを一番最初に読んだら、
    モヤモヤな部分が多くてちょっと微妙かもしれない。
    3作とも読むと面白くなってくるけど。

  • 『駆けてきた少女』のリンク作品。
    高校生の松井省吾の視点で割と軽いタッチで読めます。
    省吾の視点から見る「俺」や高田、松尾の描写は
    面白かったです。

    まぁ、こんなにススキノを闊歩できる高校生なんているものか
    とは思うけど、楽しめました。

    省吾の言うメルヘン気分、カワイイ(笑)

  • 「駆けてきた少女」の事件の高校生側からの話。入試問題が結構出てくるけど分からんのが悲しい。主人公の言うメルヘンに対する気持ち、すごく共感した。

  • 主人公の省吾はまさしくハードボイルドを地で行く便利屋の「俺」の高校生時代を思わせるような少年。タイトルどおりハーフボイルドと、ハードボイルドのせいぜい半人前くらいの少年が大人の世界で足掻いている姿が妙にいじらしい。
    省吾の視点で書かれているからか、事件の核心に触れるまで少々回りくどい。事件らしい事件の全容が漸く見えてきたかと思えば、もう残り数十ページ。便利屋シリーズと舞台がリンクされてあるが、あくまでも、この本はシリーズの番外編だと思って読まないとちょっと辛いかな。

  • 父に勧められて読んだけど…なんだかなぁ。
    北海道在住の作者で、舞台はすすきの。
    ハーフボイルドっていうタイトルの通り、ハードボイルドになりきれてない高校生が主人公、って感じかな。
    ハードボイルドっていうのが、どうゆうものかちゃんと分かってないからかもしれないけど…。
    とりあえず、周りに対して冷めていて、女をバカにしてるのにイライラ。

    ただひょんな事から真実を知っていき、ラストは、うん、好きかな。

    本文の中で印象的だった文がラストの方に出てきたのだけど、下記の文。
    「出来事や事件を、<純粋>に扱うことなんか、できるわけ、ないのに。」
    上手く表現できないけど、ぐっときた。共感?ともなんか違うけど…納得…かな?

  • 本筋に入る手前で挫折。
    後は拾い読み。

    何というか、走り幅跳びの助走でもう息切れしちゃった感じ…

  • ススキノ探偵シリーズのスピンオフ(?)みたいな作品。
    本編もファンだけど、個人的には本編よりお気に入り。
    主人公の彼女が主人公に「がんばっていい男にならないと」みたいに語るくだりが、ものすごくせつなくて心に残りました。

  • 東直己はハヤカワでよく読むが、この作品は知らなかった。図書館本が仲々回って来ないので、こうして積読本を消化するには、イイ機会だ。

  • 2006年10月13日読了

全14件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九五六年札幌生まれ。本郷幼稚園中退、本郷小学校卒、東白石中学校卒、札幌東高等学校卒、小樽商科大学中退、北海道大学文学部哲学科中退。
現場作業員、ポスター貼り、調査員、ガードマン、トラック助手、編集者、広告営業、コピーライター、受刑者など諸職を転々。
一九九二年『探偵はバーにいる』(早川書房)で小説家としてデビュー。同作は、一九九三年『怪の会』激賞新人賞受賞。
二〇〇一年『残光』(角川春樹事務所)で日本推理作家協会賞受賞。

「2010年 『北の作家 書下ろしアンソロジーvol.2 utage・宴』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東直己の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×