指名手配作家 (双葉文庫)

著者 :
  • 双葉社
3.43
  • (5)
  • (5)
  • (8)
  • (5)
  • (0)
本棚登録 : 122
感想 : 10
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575525496

作品紹介・あらすじ

売れない小説家・大菅賢は担当編集者を口論の末に殺してしまい、茨城に逃亡する。潜伏先で自殺を決意するも、すんでの所で桐畑直美と出会い、彼女の家に匿われることに。さらに、直美の覆面作家として賢が小説を書いて再デビューを狙うことで二人は意気投合したが、そんなゴーストライター作戦が簡単にうまくいくはずもなく――。傑作ピカレスク・サスペンスホームコメディの誕生!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ミステリーというよりホームコメディかな?

    序盤、奇妙な共同生活を始める2人 分かり合えず衝突するも、徐々にお互いを認め合い 逃亡犯と匿う人 の関係から本当の絆を深めて行く (超ドタバタお笑いパート)

    子供が出来てからは地域との関わり合いの中 いかに指名手配犯と悟られなぃか? (心理戦パート)

    そして 「やっぱしそぅなるょね~」っと 言う藤崎先生にしては捻りのなぃオチだったが、ハートウォーミングな終わり方。

    そして、全てが明らかになった後の事を息子に託して エピローグ

    ドタバタで無茶苦茶なのに最後は少しウルっと来た(涙)

    でも逃亡犯はダメ!
    被害者家族も事件によって人生狂うんだょ っと釘をさしてるのは流石です。

  • 藤崎翔の雰囲気も何となく掴めてきた。軽い感じでも芯は通し、張った伏線はしっかり回収、ちゃんと落ち着くところに落とす。今作もしっかり練られてて面白い。どう持って行くのか予想つかない序盤、若干飽きが来そうなところ、何とこ話を転がしていく中盤、意外な感じで締めにくる終盤。締め方はこういうの好きだねとも思ったけど、僕がこういうの好きだから問題ない。最近、藤崎翔が売れて来てるし、映画化とか面白そう。

  • 題名の通り、作品紹介の通り。
    不慮の事故で人を突き飛ばし、死んでしまい逃亡。
    逃亡先で知り合った自殺直前の女性と意気投合し、ゴーストライターとして印税で生活していく。
    そのあとはもう生活…。

    先日、藤崎先生の著者を読んだが同じ結末だった。
    この流れが通例なんだと思った作品。

    構成は入りやすく、わかりやすい。
    流石元芸人さんで、ネタ作りをされているのか素晴らしいと思った。
    芸人さんの脚本って、人を動かして伏線回収しながら笑いを取るという面でこういう感じの台本なのかなって違う目線で芸人さんを尊敬した(脱線ですが)。

  • 過失により編者者を殺してしまった売れないミステリー作家の賢。逃亡中に知り合った女性に匿ってもらう。その逃亡生活を描いた作品。
    二人が夫婦として暮らし始めたり、書いたミステリーが賞を受賞したり、妻の描いた漫画がヒットしたりと有り得ない展開になる。
    コミカルな作品として読めばいいのかどうかわからないまま進展していく話についていけなかった。

  • パワハラ編集者を死なせてしまった作家と自殺寸前美女が出会い、まさかの人生大逆転❗️「神様の裏の顔」もよかったけど、今作もグッドでした。

  • 細かいツッコミどころはあるものの、展開が気になり一気に読ませる力あり。面白かった。桐畑家の兄妹には幸せになってほしい。

  • 売れない作家の賢がふとした弾みで担当編集者を殺してしまい逃亡、その逃げた先で自殺を決意するも今にも自殺しようとする先客の女直美を止める
    最初は「人を殺してしまった自分よりは自殺をする理由は軽いはず」と思ってたがすぐ止めたときに感じた女性の体の柔らかさ性的興奮を覚えてセックスするために止めようとする・・・・うん屑やな。

    そして直美はある理由で警察に恨みを持ちゴーストライター計画を賢に提案する。逃亡者の稼ぎ方は限られるため賢もこれに同意。かくして賢は直美の名前で再デビューを目指すが

    ていうのがあらすじ

    こんな歪んだ形から始まった二人の関係性だが一定期間共に過ごせばそれなりに情も出来るのか二人は二人の子供を儲ける。そして最終的には15年間逃げ続けた。
    子供も過ごす描写は過去の犯罪のことさえなければ普通の幸せな家族そのもの。でも時効まで逃げきりハッピーエンドではなく、ちゃんと捕まり法的に裁かれるのも含め「そりゃそうよね」「こうなるわな」と読める展開も所々あった。

    しかししっかり伏線を張って綺麗に回収されているし、「そんなオチなのか!」と思うラストが個人的にな素晴らしいと感じた。

  • 面白い

  • うーん。
    漫画みたいな展開でちょっとついていけなかったかも。前半面白くなってきたなーと思う時もあったけど、ドキドキハラハラはなく、まぁそーゆー展開になるよね、だよねという感じ。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤崎翔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×