- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784575665482
感想・レビュー・書評
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前作の前夜譚。今作では、合戦の様子がしっかり描かれており満足。如何にして、主人公が、戦略眼や戦術眼を磨いていったかもわかる。
家族や友人の様な郎党に囲まれた幸せな日々があっただけに、ラストは悲劇としか言いようがない。
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上下巻合わせてのレビューです。
前作「哄う合戦屋」がとても面白かったので、
続編であるこの本も読んでみました。
(正確にいうと、前作の前編に当たります。)
※哄う合戦屋
http://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4575664944
今回も主人公の石堂一徹が、
持ち前の頭脳と知力を最大限に活かして、
主君の元で力を尽くします。
その落とし所というか、策略・作戦は見事の一言。
読んでいて、なるほどそうきたかと唸らされます。
最後の最後の結末が何とも言えない悲しい終わり方ではありますが、
それでもこの歴史小説の価値が低くなるわけではないでしょう。
もっとたくさんの作品を読んでみたい著者の一人です。
できれば、文庫は一冊にまとめてもらいたい。。
それだけが次回に向けての要望でしょうか。 -
本屋さんで見つけて、即買い!!
スターウォーズ形式とでもいうのか、すでにその結末が見えているので、
読みながらつらかったところも半分あって。
まだ恐れを知らず青くて熱い一徹の姿も心地よく、
なんと言っても兄と父親という理解者に抱かれて、
一徹が成長しつつも育まれているのが読みながら暖かくなる。
朝日のおおらかさ、花と三郎太、
サイドのキャラクターも明るくほんわかとしていて、
このまま大団円を祈りたいのだが。
人としての吸引力、この時点では十分に一徹にも備わっていたと思うのになー。
次回作のあまりのギャップに少し残念。
第三作はこの夏に出るそうで、それも楽しみ。
ただ、文庫本が無駄に2つに分かれて合計で1200円ってのが今ひとつ。
単行本と同じような値段。。1冊に出来なかったのかな〜 -
嗤う合戦屋の主人公、石堂一徹の昔のはなし。
嗤う~の方は、表紙のおにーさんのあまりの色男ぶりに表紙買いました。今回はちょっと表紙のイメージが違います。前作では一匹狼っぽい感じでしたが、今作はそんなになる前の話なので一徹には沢山の理解者と家族と大切な人たちがいます。
その感じがベルセルクのガッツの黄金時代を彷彿とさせます。そのあとに一人になっちゃうというのが分かってるから、なおさらホントに「今」が幸せって感じ。
上巻なのでひたすら幸せにほのぼのと終わりましたが、下巻でこれからどうなるのか。
気になるから明日下巻を買ってこよう(^-^) -
善光寺の件で一遍が登場
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前に同シリーズの物を読んだので買ってみました。
前回読んだ「哄う合戦屋」はけっこうハラハラしたような記憶があるのですが、今回はノンベンダラリと戦国という感じがしない人情劇場的な感じになっている印象。
下巻は戦い中心になるのかな?と勝手に想像しています。 -
戦記モノとして楽しめます。
頭良すぎて嫌われるわー私な人は共感しながら、そうでない人はコミュニケーションが大事だなーと思えます。 -
読んでいるとぐいぐいと引き込まれて行きます。
《本文より》
「命を捨てて戦うのは家来の役目、生きて帰るのが大将の役目だと。
家来に代わりがあるが、大将の代わりはない。
たとえ負けても、命さえあれば次のいくさで勝つこともできる。
だが死んでしまってはその機会もない。」 -
前作と全く違う印象の一徹に驚く。
彼を慕い、強い絆を結んだ家族や部下たちとのやりとりから生まれる心地よい響きのせいか。一徹が失ったものの大きさが改めて心に染みる。 -
哄う合戦屋の主人公、一徹の若かりし頃の物語。
恵まれた体躯、家庭というものはあるものの、決して功名のためには動かない彼はこんな風にして作られたんだ〜と。
人の世で生きることの難しさよ。