この世界の片隅に (上) (アクションコミックス)

著者 :
  • 双葉社
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感想 : 310
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784575941463

感想・レビュー・書評

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  • 10年振りに復帰したアンジェラ・アキさん。彼女が音楽を担当するミュージカル『この世界の片隅に』はチケットを入手したが、実は原作を読んでいないのはもちろん、ドラマも映画も観ておらず、内容をまったく知らないのだった(^_^;)。
    さすがにこれはまずいでしょと、なぜか図書館にあった原作を借り出した。なかなか独特な画風で、木炭のようなタッチもあり、逆に目新しい。トーンは使わない主義のかな。
    前振りのような3本のあと本篇(18年12月〜19年7月)が始まる。この時代設定で舞台は広島。ということは……。

  • 上巻は一番映画と開きが少なかったかな。改めてみてもやっぱり知らない人といきなり結婚てちょっと前まで当たり前だったことなんだけどやっぱり恐ろしいなあと。

  • 戦時中の何気ない毎日を生き生きと表現してあって、しかも青春があって。ささやかな幸せこそが大事だと思います。物が無くても笑いが耐えない家庭。いいなぁ。この作者、若いのに戦時中の作品描くなんて、凄い。

  • 全巻読了
    かわいっ絵かわいっすずと周作かわいっ!ちっちゃくて細かい絵とコマがかわいい。波のうさぎを読んだ時の衝撃!忘れられない。広島の者なのでいつの間にか広島弁を意識せず読んでる。最初の方はただただほのぼのして癒しでたまに萌えだったけど史実は分かってるし段々迫り来る不穏な雰囲気が怖かった。平和学習で習ったことを思い出しながら読んだ。登場人物があまり泣かないのが違和感だった。見開きで印象的なシーンが多い。やはり波のうさぎが一番好き。キスシーンや初夜の傘のくだりとかすごい好き。傑作というので映画を先に観るつもりだったけど漫画も読んでよかった。映画も観たい。しみじみニヤニヤしとるんじゃ!かわいい。

  • 当時をまんが媒体で保存するのが目的なのでしょうか。「まちがっていたら、教えてください」というのに、「逃げ」ではない「信念」を感じました。
    P104 さようなら広島…この後を知っている身としては、なんともやるせない気持ちになります。記憶すべきカットが3つくらいしかないのは、読者へ集中して欲しいからでしょうか。

  • 全3巻。漫画と映画比べるものでもないけど、個人的には映画のがよかった。漫画を先に読んでいたら、おそらく映画を観ようという気にはならなかったと思う。映画から入った人と漫画から入った人とではずいぶん印象も違うんだろうけど。

  • 思っていた感じとはかなり違っていた。四コマ漫画のような雰囲気だった。描写ものびのびとしていて柔らかく、戦争ものであることを感じさせない雰囲気だった。

  • 特別な描き方ではなく、当時の普通の人の生活を
    のんびり淡々と描いている感じで
    読みやすく微笑ましい。

    リンさんが
    「誰でも何かが足らんぐらいで この世界に居場所はそうそう 無うなりゃせんよ」
    と言うのが良い。

  • 広島から呉に嫁いだすず。日常が描かれている。ほのぼのとしていて、当時の時代背景がよくわかる。

  • 主人公のすずさんは大正14年生まれ。今も生きていれば93歳の年齢となる。物語の中では戦時中の生活の様子が描かれており、当時の人たちがどのように暮らしていたのかを知ることができた。
    物語の中で、「隣組」の歌が出て来る場面がある。もともとドリフの曲かと思っていたが、元ネタがあったとは知らなかった。
    この歌を知っているか職場の利用者さんに聞いてみると、知っていると言われ歌ってくれた。
    本当に物語で描かれていたような生活を送られてきたのかと思うと、胸にくるものがある。
    高齢者に関わる仕事をしている人は必ず一度は手にするべき本だと思った。その時代を生きてきた人たちを見る自分の目や気持ちが変わると思う。
    物語では、「居場所」という言葉がよく出てくる。
    普段の生活を安心した気持ちで過ごせ、日常となる(とする)こと。それが幸せなのかもしれないと感じた。

著者プロフィール

こうの史代:1995年デビュー。広島市生まれ。代表作は「さんさん録」や、文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞作「夕凪の街 桜の国」、アニメーション映画のヒットも記憶に新しい「この世界の片隅に」など。

「2022年 『ぴっぴら帳【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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