殺しのパレード (二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 二見書房
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本棚登録 : 169
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784576072142

感想・レビュー・書評

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  • バーニィシリーズといい、ケラーシリーズといい、愉快な女性を書かせたら、この人の右に出るものはいない。今回のドットも最高でした。

  • ううん、どうもシリーズ通して主役がすきになれん。

  • 軽快なブラックユーモアでつづる連作短編。
    面白いです。
    殺し屋ケラーが主人公。
    切手収集が趣味。
    おそらく体格はかなりいいが、目立つ外見ではなさそう。

    「ケラーの指名打者」は、記録達成目前の野球選手を殺すことを依頼され、ためらうケラー。
    「鼻差のケラー」は競馬を巡る依頼で、競馬場で慣れない賭けを試みるケラー。
    どっちに転んでも損はしないように、賭けだけでなく殺しの計画も組む。

    共同経営している事業家が互いに依頼してくる話なども。
    殺される側にも、たいがいにしろっていうような大きな問題がえてして有るんですね。
    着々と仕事を進めているようで、手はず通りには行かなかったりするが、そこはそれで何とかするのもおかしい。
    ケラーは、こういう仕事をしている故の悩みはある心理操作で小さくしていたが、やはり長くは続けられないと、思う時期も来る。
    ところが、隠退するにはまとまった金額が必要と考え始め、余計に仕事をするようになったりして。

    仲介役の女性ドットの依頼で、ケラーが動く。
    依頼人には直接には会わないのが方針。
    ただドットとは公然と食事をしたりもしている。
    こんなやり方で続くんだろうか…?
    事故に見せかけた死が多いのだが、いったん疑いをかけられた場合にはどうやって生計を立てているのか言い訳も用意してないみたいだし…でも切手の売買で既にかなりの財産家ってことか…?

    伊坂幸太郎が取り上げていたので、読みました。
    軽口のやりとりや、ちょっとしたこだわりなど、共通点も。
    伊坂幸太郎が好きなら、似たテイストで読めますよ。

  •  殺し屋ケラーシリーズ。
     一応短編集なんだけど、チャプター番号が通しになっていて長編っぽいといえば、そんな感じ。
     つか、連続ドラマ?ww

     引退後の趣味として切手を選んでしまったところが、ケラーの失敗だったね。結局、溜め込んでいた老後の資金に手を出し、欲しいものを手にするために依頼人を見つけてきたり……。
     クールなトーンは一貫しているのだけど、なんとなく切手に振り回されてるあたり、つか、そのバランスが上手い。
     やっぱ、上手いよ、ローレンス・ブロック。

     ストーリーも、結構「おっ」っていうのがあって、びっくりするんだけど、いかんせん、ケラーがクールなんでねぇ。淡々と進んでいくわけだ。
     にしても、ケラーとトッドのコンビがいいっすね。
     殺し屋と仲介人、かなり親密な話をしたりもしてるのだけど、男女の云々というのがさっぱりない。つか、互いをとても尊厳しているから、そういうベクトルにいかない、感じにもっていってるのかな。
     ともあれ、この二人の関係のバランスも素晴らしいのだ。

     やっぱ、ローレンス・ブロック。

     堪能いたしました。
     も、美味しいものたらふく食べて、美味しいお酒飲んで、楽しいおしゃべり一杯したよ、ってぐらい堪能しました。

     にしても、どんな人でも国でもどんなジャンルでも、オタクというやつは、やっかいですなぁww

  • 久しぶりの殺し屋ケラーシリーズ。文句なしに楽しかったです。奇想天外な依頼の数々を見事にこなしていくケラーはカッコイイ!ちょっと、ケラーの人間味も見えてまた魅力がアップしました。訳者あとがき(いつもはあとがき読まない派なんですけど)でケラーシリーズが、次作で最後とか…匂わせる感じで。それは残念ですが、読みたいなーと強く思いました。楽しみです。

  • 殺したり殺さないで済んだり。短編だけどつながってる。今回のケラーはちょっと疲れてたり考えてたりで人間味あり。

  • 12/19読了
    殺し屋ケラーシリーズ第3段

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著者プロフィール

ローレンス・ブロック Lawrence Block
1938年、ニューヨーク州生まれ。20代初めの頃から小説を発表し、100冊を超える書籍を出版している。
『過去からの弔鐘』より始まったマット・スカダー・シリーズでは、第9作『倒錯の舞踏』がMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞、
第11作『死者との誓い』がPWA(アメリカ私立探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞した(邦訳はいずれも二見文庫)。
1994年には、MWAグランド・マスター賞を授与され、名実ともにミステリ界の巨匠としていまも精力的に活動している。

「2020年 『石を放つとき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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