日々はひとつの響き: ヴァルザー=クレー詩画集

  • 平凡社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582652093

感想・レビュー・書評

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  • 今年の読み納めはローベルト・ヴァルザーとパウル・クレーの詩画集『日々はひとつの響き』(平凡社)となりました。詩と絵画が密やかななかに機知が閃く対話を繰り広げる素敵な一冊です。小さきものへの愛が、自身の芸術への厳しい省察と結びついているのが印象的でした。

  • 4.8/50
    『スーザン・ソンタグをして精神的な双生児と評される詩人ヴァルザーと画家クレーの夢の組合せ。スイス・クレーセンター協力企画。』(「平凡社」サイトより)

    著作:ローベルト・ヴァルザー (Robert Walser)
    画:パウル・クレー (Paul Klee)
    編集:柿沼 万里江
    訳者:若林 恵, 松鵜 功記
    出版社 ‏: ‎平凡社
    単行本 ‏: ‎179ページ

  • クレーの絵とローベルト・ヴァルザーの詩をコラボした詩画集。とても良い本。クレーの絵画の素晴らしさよ。

  • 同時代の2人のスイスの芸術家、ローベルト・ヴァルザーの詩とパウル・クレーの絵を並べた詩画集。書店で見かけて、気の利いた編集だと思って読んでみた。翻訳ではなく、それぞれの作家の日本人研究者の発意によるものだというのも意外だった。

    画家は知っていたが詩人の名は知らなかった。
    総じて、繊細でやさしい絵と詩である。そう見える。
    同時代の大掛かりな芸術運動からは少し距離を置いているように見え、だがそのことがむしろ好ましく感じられる。「小さなものへの愛」と帯にあるが、それはどんな時代にも変わらないことなのだろう。

    クレーの絵と独特のタイトルと、ヴァルザーの詩の内容がうまく連携しているのだけれど、私にはちょっと即物的なつながりのようにも感じられ、何か、絵画の解説または詩の図解のように感じられるところもありはした。

    巻末の解題は詳細で研究者の仕事らしいものだ。


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著者プロフィール

ローベルト・ヴァルザー(Robert Walser)
1878-1956年。ドイツ語圏スイスの散文作家。長編小説の他、多数の散文小品・詩・戯曲を発表。1933年以降は精神療養施設で過ごし、1956年のクリスマスの朝、散歩中に心臓発作で死亡。同時代において、カフカ、ベンヤミン、ムージル、ヘッセに愛読されたその作品は、現代では、W・G・ゼーバルト、E・イェリネク、S・ソンタグ、J・M・クッツェー、E・ビラ=マタス、G・アガンベンらの作家、思想家に愛読されている。

「2012年 『ローベルト・ヴァルザー作品集4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ローベルト・ヴァルザーの作品

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