- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582765649
感想・レビュー・書評
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9年かけて1500匹以上のヒキガエルを調べた先生がわかったことは、「自然」っていつも競争してるわけじゃないし、そんなに意識高く生きてるわけじゃない、ということ。繁殖のときとエサをとるとき以外、すきあらば休もうとするヒキガエルは、人生を「有意義」と「充実」で埋め尽くそうとするわたしたち人間の価値観を、ぶんぶん揺さぶってくる。
50年も前から競争や進化に疑問を抱いていた人がいたことに驚いた。文章も読みやすく、カエルが好きでなくても、争わない生き方を探している人には何かしらひびくものがあると思う。 -
活字好きのあらゆる研究者に捧ぎたい。
特に序章と終章は生物が(カエルが)苦手でも読めると思うので、そこだけでも読んでみて欲しい。
研究のなんたるか、教育/学習、人間社会の在り方への疑問などが、時にはクスリとさせるようなユーモアを交えながら書かれている。
金沢にてふらっと立ち寄った、よさげな古本屋で購入。 -
なかなか面白い
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ヒキガエルという独特の生物の不思議な生態、片足を失った障害があるヒキガエルのたくましい暮らしぶり、何年もの関わりを通してヒキガエルはダーウィンの進化論とは関係の無い生存社会を作っているのではないかという筆者の持論による興味深い生態記録本
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ヒキガエルの研究を通して、自然界における生存競争の真実を解き明かしていく。ユーモアたっぷりの本ですが、読み終わると一考させられる本です。
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自然史的誤謬に陥りたくはありませんが、それでもヒキガエルたちの生き方にどうしても刺戟されてしまいます。随筆としても面白い、良い本です。
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実験のためとはいえ、残酷すぎますね。