- Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582834802
感想・レビュー・書評
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2022 03.
ハングルへの旅と一緒に図書館で借りた本
家の設計図、間取り、部屋の写真など
そこにあるたしかな暮らしの空気が伝わる
素敵な本だった詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
好きなものに囲まれた素敵な部屋、帰ってきたくなるような家にしたくて、何回も引っ越しを繰り返している。
この花器は好きだけど、今のテイストにあわないとか、バランスよく並ぶ様に、欲しくもないサイズ感のカゴを買ったり…そんなことをしている自分が好きではなかった。そうして出来上がった部屋も、友人におしゃれと言われても嬉しくなかった。だから虚しくてまた引っ越しをして家具を手放したり、買ったりしている。
私が求めていた家の形って、こういうことなんだと思った。家主が亡くなっても、その影を色濃く残す、その人の抜け殻みたいな空間。
スイッチに殴り書きしてしまえるユーモア。
多分、どんなにお金をだして、欲しいと願っても今のわたしには手に入らない家。 -
20代の後半、茨木のり子を知った。
「自分の感受性くらい」
ほおをはたかれた気がした。
その後、「倚りかからず」を知る。
自分が恥ずかしくなった。
今回、この本の冒頭にある茨木さんの顔写真を見て、衝撃を受けた。
なんという知的さ。そしてなんという意志の強そうな。
落ち着いたら(何度このセリフを言ったり書いたりしたかわからないけれど)、
西東京市の自宅を遠巻きに見てみたいと思う。
「倚りかからず」の椅子の写真もあり。 -
地に足のついたおしゃれな家の本。
詩と家の写真の醸し出す空気感が素晴らしい。
『さゆ』と『ある工場』が好きだった。 -
茨木(いばらぎ)のり子さん(1926.6.12~2006.2.17 享年79)初読みです。もう亡くなられてたんですね。「茨木のり子の家」、2010.11発行。詩人でありエッセイストだったと。家の写真と詩が交互に。最初の詩は「わたしが一番きれいだったとき」です。確かに、詩人というより美人ですね!
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恥ずかしながら、好きな表現者なのに、はじめて著作を手に取る。購入してよかった。泪が止まらない。すごく、すごくきれい。そして、年を重ねるごとに、凄く美しい。谷川俊太郎さんの撮った写真やよりかからず、自筆の原稿は、ほんとに美しい。決意であり、名誉。自分というものへの自覚があって、自身を認めつつ、佇んですらある。
見える部分はこういう風に
見せかけておいて、ちゃんと見てる
教養や学歴とはなんの関係もない
人間の魅力
話すとわかる 二言 三言で
しいんと静かな湖か、、 ぼくは、持ちたいなぁ。
こんなにもステキな恋唄を
綴ってくれるのなら
肉体をうしなって
あなたは一層 あなたになった
純粋の原酒になって
一層わたしを酔わしめる
恋に肉体は不要なのかもしれない
ぼくは、きっと、表現者を
一生、手放せない。
足腰が立たなくなるくらい
心が震え、喜ぶのだ
逢いたいなぁ
もっともっと、文学へ
そしたら、逢えるのかな
ことばってすごい
でも、文学を気取る人はにがて
雑談を楽しみ、
夕方からゆっくりと時間をかけ、
食事と酒と珈琲の匂いを愛する
ぼくの憧れ
ぼくは、たぶん、、、。
やりたいことをする。
比べることなんて必要ない。
女々しくなく、且つ、
女性性をする謳う茨木さんの詩、響きます!
読んでてさー、嗚咽したの久しぶりでした。
一分の隙もないのに、チャーミング、笑顔の写真にどきゅんです。そして、よりかからずって言っちゃう。理想の女性だなぁと思った。なんか、ぼくの場合は、相手に合わせて、自分磨きをしちゃうとこが合って、茨木さんと夕御飯を楽しめるように、生きるって、決意したよ。
ありがとうございました。 -
なんでしょうか、急に来ています、茨木のり子ブーム。
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日々の生活を大事にして
日常を愛していた感じが伝わってくるね。
やっぱりこちらのお家のように、
まぁまぁ物があって、適度に片付いている御宅が
住んでいる人も、遊びに来た人も
リラックスできて、楽しいんじゃないかな。
棚やなにか見て、
「へ~、こういうの、好きなんだぁ」ってね。 -
装幀も詩もとても素敵な1冊。
茨城のり子さんのお家の写真とともに詩が挟まれている。
日々の暮らしの中で生まれる詩のなんとチカラ強いことか。
お家もとても素敵。気取らず、それでいて凛としている。そんな佇まい。