江戸の釣り―水辺に開いた趣味文化 (平凡社新書 179)

著者 :
  • 平凡社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582851793

作品紹介・あらすじ

天下泰平の実現、波静かな内湾に面した立地、テグスの渡来などの条件が整ったことによって、趣味の釣りが江戸の町で誕生し、大発展を始めた。大名や旗本など武士階級の間で盛んになり、次第に町人や女性へ、さらに地方にまで広がっていった当時の釣りとは、そして釣り人や獲物の魚はどのようなものだったのか。その技と遊び心の世界を明らかにする、日本の「釣魚文化事始め」。

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    天下泰平の実現、波静かな内湾に面した立地、テグスの渡来などの条件が整ったことによって、趣味の釣りが江戸の町で誕生し、大発展を始めた。
    大名や旗本など武士階級の間で盛んになり、次第に町人や女性へ、さらに地方にまで広がっていった当時の釣りとは、そして釣り人や獲物の魚はどのようなものだったのか。
    その技と遊び心の世界を明らかにする、日本の「釣魚文化事始め」。

    [ 目次 ]
    第1章 武士の間に興った新たな遊び―第一期の江戸の釣り
    第2章 旗本津軽采女の『何羨録』―第二期の江戸の釣り
    第3章 生類憐みの令と釣りの禁制―十五年以上の断絶
    第4章 庶民層への拡大―第三期の江戸の釣り
    第5章 地方への拡大―諸藩、各地での釣り
    第6章 幕末江戸の釣り模様―坂本龍馬から徳川慶喜まで
    終章 日本の釣りの深層潮流

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    [ 参考となる書評 ]

  • 江戸時代の東京湾奥での釣りに関し、釣り餌、釣り具、釣行の態様、魚種、釣り場等の各観点から紹介されている。キス、カレイ、アイナメ、クロダイ等が採れたらしい。湾口では今でも釣れるが、湾奥ではクロダイ以外ほぼ皆無だろう。人口百万の世界最大都市の眼前にこのような豊かな海があった。東京湾再生という国家プロジェクトがあったら応援したいが、海は埋め立ててマンションか遊園地にするものらしいので生きているうちには適わないだろう。

  • 2007/5/8読了

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著者プロフィール

1948年、鹿児島県出身。科学ジャーナリスト、産経新聞論説委員。京都大学農学部卒業。著書に『釣魚をめぐる博物誌』『江戸釣魚大全』『江戸の釣り』。時代小説に『みずすまし』『あめんぼう』『闇の釣人』など。

「2021年 『江戸釣百物語 将軍から庶民まで』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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