三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書 325)

著者 :
  • 平凡社
3.38
  • (3)
  • (5)
  • (14)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 61
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784582853254

作品紹介・あらすじ

二世紀の終わり、中国は群雄が割拠する争乱の時代に突入、三世紀初めには魏の曹操、蜀の劉備、呉の孫権の三雄が国を建てて覇権を争う三国鼎立時代が訪れた。この怒涛の時代を描いて人気の高い小説『三国志演義』の元となったのが、三世紀末に陳寿が著した正史『三国志』。そこに登場する多士済々な群雄たちの行動と事績を興味深いエピソード別に分類・紹介し、乱世に生きた男たちの人物像を生き生きと描き出す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マイナーな人物や今まで知らなかったような話にスポットを充てた正しく外伝。三国志好きなら楽しめます!

  • 三国史に登場する人物を正史に基づき書いている短編集。
    人物が、エピソード別に分類され、けっこうマイナーな人物まで扱われている。坂口氏の著書は気に入っていて、チェックした限りの本は持っているのだが、その中でもこの本はお勧めできる。「外伝」という名に相応しい本だと思う。

  • 三国志の人物についての正史ベースの列伝。

    まとめ方がユニークで、エピソードの共通点ごとに編成している。国ごと、時代順というのが一般的だが、著者が面白いと思ったエピソード・演義とはまた違ったイメージを抱かせるようなエピソードを引っ張ってきているので読み物としてとても面白い。

    特に、普通に演義(及び演義関係書物)を読んでいたら詳細に語られることの少ない人物――例えば、王凌、辛憲英、羅憲、霍弋、留賛、呂岱など、ゲームで名前だけ知っているような人たち――の情報が読めるだけでも価値はある。

    その他、既存のイメージをひっくり返すようなエピソード・・・例えば、実は趙雲はいま思われているほどの名将ではなかった?など、興味深い話が盛りだくさん。

    一般書の中ではどちらかというとマニアックな部類に入るので、初心者にはとっつきにくいかもしれないが、決して学術書ではないので三国志ファンなら楽しく読めること請け合い。

  • 諸葛靚の為に買った、満足した
    以上

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

1934年、東京市下谷区上根岸町(現・東京都台東区)生まれ。1956年、早稲田大学第一政治経済学部新聞学科卒業。会社勤務の後、著述業とデザイン業を兼務。著作に、『三國志群雄? 増補改訂版』『正史三國志群雄銘銘傳 増補・改訂版』『三国志それからの系譜』『正史三国志英雄奇談』などがある。

「2017年 『機略・策謀の三國志』 で使われていた紹介文から引用しています。」

坂口和澄の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×