本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (197ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582854817
作品紹介・あらすじ
軍国主義体制がとられていた時代には、兵力確保に、「国のため」に健康であることが求められた。そして今また、禁煙の推進やメタボ検診など、作られた「健康ブーム」に、国民が欺かれている。それは、医療費を抑制するための施策として、「国のため」に健康であることが求められているのだ。現在と戦前との相似性を浮き彫りにし、行き過ぎた「健康ブーム」を斬る。
感想・レビュー・書評
-
行き過ぎた健康管理を強いる今の健康行政を戦前の大本営と皮肉ってのネーミング。メタボ、メタボと騒ぎ立てる厚生労働省を痛烈に批判し、適度の喫煙であれば寧ろ健康には悪くもないとまで言い放っている。また、「セルフメディケーション」と称して少しずつ自己責任が国民に課されようとしている事実についても、決して看過できないと訴える。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
林信吾氏の全2冊が面白かったので、勢いで読むけど、こっちはいまいちだった。
主張は妥当だとは思うのだけど、ちょっと煽りすぎ。
一つ一つの事象をもうちょっと丁寧に、反対者の意見立場理屈も考慮して書くべきである。そうしないと単なるアジテーションになる。
アジテーションの景気づけに、戦前の「大日本帝国」との類似を引くが、同じ近代国家である以上当たり前であって、これでは「いつか来た道」だの「軍靴の足音が聞こえる」だのいう昔の思考停止リベラルと変わらないレトリックである。
全2件中 1 - 2件を表示