家康の正妻 築山殿: 悲劇の生涯をたどる (1014;1014) (平凡社新書 1014)
- 平凡社 (2022年10月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784582860146
作品紹介・あらすじ
今川家御一家衆・関口氏純の娘で、従属国衆・松平元信(徳川家康)の最初の妻・築山殿。
今川家との敵対による互いの立場の逆転と、長年にわたる別居状態にともなう信頼関係の希薄化から、嫡男・信康に対する思いを強くしていくが、二つの事件によって、終幕を迎える……。
信頼に足る後世史料を丹念に読み解き、信康「逆心」事件の実態と築山殿の死の真相を探る。
◎目次
はじめに
第一章 築山殿の系譜と結婚
第二章 駿府から岡崎へ
第三章 家康との別居
第四章 岡崎城主・信康
第五章 信康事件と築山殿の死去
あとがき
主要参考文献
◎著者紹介
黒田基樹(くろだ もとき)
1965年生まれ。早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士(日本史学)。専門は日本中世史。現在、駿河台大学教授。著書に『下剋上』(講談社現代新書)、『戦国大名の危機管理』(角川ソフィア文庫)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書)、『戦国北条五代』(星海社新書)、『戦国大名北条氏の領国支配』(岩田書院)、『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房)、『戦国大名』『戦国北条家の判子行政』『国衆』(以上、平凡社新書)、編著に『北条氏年表』(高志書院)、『鎌倉府発給文書の研究』(戎光祥出版)、監修に『戦国大名』(平凡社別冊太陽)など多数。
感想・レビュー・書評
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悪女イメージは冤罪である。ステレオタイプな悪女で終わらせない。
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家康の正妻である築山殿の生涯がよくわかった
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わずかな資料を基に家康の正室である築山殿の生涯をたどる。家康の人生の中でも非常に悩ましいことであった、信康事件と、築山殿の死去。正室であったのに一男一女しか誕生せず。信康の政略結婚の結果の末路であったとも言えるかもしれないが、謎が多い。正室を死に追いやるということは戦国時代の中でも稀有な事象であり、その理由の奥底を知ることは難しいのかもしれません。
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築山殿の生涯がよくまとまっている一冊。
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家康の正妻築山殿に関する新書。今の所、一番良く研究され、まとめられている本だと思う。これからの研究余地もあり、まだまだ楽しめそうな分野。
今川義元の姪だと思われていたけど、血の繋がりは無いのね -
沢山書いたのに削除してしまった。
悔しい。
築山殿は家康と不仲になり憂いて武田方に内通したが最初は家康はもみ消し、のちに五徳が信長に報告したことから幽閉。
家康も殺害までは指示しなかったが築山殿の自害で後世面白く書き立てた。との見方。
最後の締めくくりに簡潔にまとめてあり整理するのに有り難い事だが、最後を読めば内容が分かるので最初から最後を読んでいればよかった。 -
京都府立大学附属図書館OPAC↓
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