決めて断つ

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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584133828

作品紹介・あらすじ

名門ニューヨーク・ヤンキースが欲しがった日本人は「元補欠の野球選手」だった-。挫折を知り、両親の死を乗り越え、広島への愛に悩んだ男が、繰り返してきた「決断」の道。そこには、現代にこそ見習うべき、静かで熱い「本物」の男の姿がある。

感想・レビュー・書評

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  • 黒田博樹が決断する時の考え方が知れて、カープファンとして最高の1冊。

    いきなり大きな目標を目指すのではなく、目の前にある目標を1つずつ達成する。
    その結果が高校の補欠からメジャーリーグまでたどり着いたのは非常に説得力があった。

    いくつかの選択肢て迷った時は、正解のルートを探すのではなく、自分が選んだ道を正解にするために努力する。

    やっぱり黒田博樹はかっこいい。

  • 「人間」として魅了されるアスリート。近い世代では、何と言っても桑田真澄と松井秀喜。50歳まで現役を続けた山本昌弘。イチローは、世代は近いのだけど、完璧すぎて、届かない感じ。世代を離れれば、王貞治でしょうか。

    そしてここに、もう一人、「人間」として魅了されるアスリートを見つけました。黒田博樹投手のことは、「広島のエース」程度しか、認識がありませんでした。テレビをほとんど見ることがない私が、11月3日、偶然、テレビで黒田投手のルポルタージュを見たのです。

    http://naokis.doorblog.jp/archives/hiroki_kuroda_decision.html【書評】『決めて断つ』 広島カープ黒田博樹投手 : なおきのブログ

    <目次>
    プロローグ
    第1章 挫折
    第2章 起点
    第3章 信念
    第4章 挑戦
    コラム ドジャース時代のルーティン
    第5章 戦場
    第6章 決断
    第7章 広島
    エピローグ
    証言

    2016.11.03 アンビリバボーで黒田投手の特集をやっていた。
    2016.11.16 読書開始
    2016.11.18 読了

  • 決断は、その決断を正しいものにする行動も、
    ひとつの知行合一かな?

  • 野球人としてだけでなく、人としての彼の考え方がよく分かる本。
    分かりやすい言葉と文章で書かれているので、とても読みやすかった。
    参考にしたい生き方、考え方がたくさん。

  • まぎれもなく、唯一といっていいほど影響をうけた生きざまをのこした野球選手であり、スポーツ選手。

    1.目の前の一つ一つの世界で(枠の中で)無我夢中にやる。それをくりかえる。(生き残るため、工夫を重ねること。自分の考え方をつくっていくこと)

    2.野球はチームスポーツ。チームメイトとの心のつながり。

    3.ファンとのつながり。あるファンにとっては一年たのしみにしていた一試合かもしれない。、

    といったあたりが印象にのこった。自伝形式で、素直で素朴な記述にも共感をもった。

  • 覚悟を決める。

  • 黒田博樹のドジャース時代のサイヤング左腕クレイトン・カーショーとの友情がアツイ。カーショーがかっこよすぎる。

  • 黒田投手がこれまで挫折から成長を重ねていって世界で一流の投手になったのだなということが分かった。個人的にすごいなと思ったのは、黒田投手の挫折から逃げずに這い上がる姿勢と、発想を変えることを恐れない姿勢と、目標を貫き通してステップバイステップを重ねていく姿勢である。黒田投手のように、強い人間になりたいと思った。

  • クオリティピッチングと共に購読。
    『決めたら、絶つ』という考え方。
    確かにその通りなのだが、それが出来ないのが弱さ。
    その弱さがあるから、プロに成れないという反面があるのかと。
    プロの世界で、自身を置かれた環境に合わせるという時点で、まず難しいことなのではと思ってしまう。
    今までの習慣、体質、考え方、全てを変えても、その道で全力を尽くす。
    自分ありきで物事を作り上げない生き方。
    更に、その中で結果を出す生き方。
    見習いたい。

  • 以前書店で前書きのみ読んで購入を見送ったが,広島カープ復帰決定報道を受けて購入,即読了.

    今回の黒田の広島復帰が「チーム愛やカープへの恩義のため」であるにせよ,なぜこのタイミングなのかを推察したり,
    広島での2015年を過ごす黒田博樹に何が待ち受けているのかに想像を巡らせるのには十分な内容になっている.

    黒田は,他の多くの野球選手と違い,「プロになるまでずーっと一線級の世界で戦ってきた」選手ではないことが,本の冒頭で明かされる.
    上宮高校では3年間補欠でグラウンドを走らされる毎日,そこからセレクションの受験を通じて入学した専修大学にて少しずつ戦いの世界を広げ,
    プロでも着実に1歩ずつ階段を登ってきた選手であった.
    その階段の先でプロ野球からもう一歩上にある世界として巡りあったメジャーリーグという世界に身を投じたことが綴られている.

    2014年12月の広島復帰報道でも,「MLB からの 20 億円というオファーを蹴って,年俸4億の広島を選んだ」ことが話題となっているが,
    ドジャース入団時も黒田は,4年契約を提示されたところを3年契約にするよう願い出たことが書かれており,ある意味「今更驚くことではない」ことが分かる.
    ここらへんの決断の根拠もしっかり書いてある点が,この本の評価されるべき点だと思う.
    また,翻って,なぜこのタイミングで MLB ではなく NPB でプレーしようという決断に至ったのか,非常に大きな興味が湧いてくる.

    また,メジャーリーグで生き抜くにあたって,考え方の転換を図った話も非常に興味深い.
    メジャーでは 1 試合を投げ抜くことよりも先発ローテーションを着実に守ることが重要視され,黒田も完投へのこだわりを捨てた.
    こういう話はもう日本でも有名だし, NPB と MLB の野球の違いは素人も話はよく知っていることだ.
    驚かされるのは,中 4 日というハードスケジュールを乗り切るために,「練習で技術の不安を払拭することをやめた」という話だ.
    日本では練習で技術的な不安を完全に取り除いて試合に臨もうとしていたが,それでは体力が持たないため,
    試合前と試合2日前ののブルペンでの投球は 36 球まで,と決めたというのだ.

    野球のルールや仕組みの話なら,投球回数や球種配分など割り切ることもできなくはないと思うが (それも難しいだろうが) ,
    いわゆる「日本人の性分」というか,心配症な気持ちすらも乗り越えてメジャー流を取り入れ結果を残してゆく,という姿勢に驚いた.

    上記のような意思決定は,「日程や移動が過酷な MLB では心技体のうち "体" を一番ケアしないといけない」という考えに基づいていると黒田は本書で語っているが,
    それではそんな MLB での 7 年間を経てやってきた日本ではどのようなルーティンワークを見せるのかも,私達が確認したいポイントのひとつになるといえよう.

    本当に贅沢な話を言えば,メジャーリーグでの「絶対にファンが知り得ないようなエピソード」に欠ける点だけ物足りなかったかな,と思う.
    もちろん,黒田のプロフェッショナルな姿勢を紹介するための本書であるかぎり,それを求めてはいけないのだけれども.
    そういう意味では,ドジャースでの 4 年間キャッチボールのパートナーだったクレイトン・カーショーのエピソードは読み応えがあった.

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