櫻の樹の下には瓦礫が埋まっている。

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  • ベストセラーズ
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  • Amazon.co.jp ・本 (179ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784584134238

感想・レビュー・書評

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  • 雑誌に掲載された「すべての男は消耗品である」シリーズのエッセイ集。2011年3月をまたいでの連載なのでその前後で何か変化があるかと思ったら、相変わらず上から目線で天邪鬼でオモチロイ。
    『政治は監視の対象ではあるが期待を持ち込む場所ではない』、なるほどねえ。(ただしこれは村上龍の言葉ではなく山崎元というひとのもの)

  • 村上龍さんのエッセイ?集です。
    いろんな話がちりばめられていたので、言いたいことがはっきり伝わってくるような本ではないと思いました。
    でも、その分、村上さんのスタンスというか、冷静でしたたかな部分が見えたような気がします。

  • 還暦を迎えた村上龍は、今も社会を担う若者への応援歌を発信している。「哀れ」な状況を愁いつつ、やはり彼は未来を見つめ続ける人。櫻の樹の下の瓦礫を、どうしていくか・・一人ひとりに問題を投げかけていく。

  • 2012/06/25 津市津図書館----芸濃図書館。

    2012/07/08 再借用。

    やはり 進化した龍さん だ。

  • ファッション雑誌の連載

  • 村上龍の短編集。

    途中で、政治に関する話があった。
    政府は、期待するものでなく監視するものだそうだ。
    たしかに、公約すらまともに守られない現状では、監視するのが妥当だと思う。
    彼自身も作品にたいして期待はしてもらいたくないと書いていた。

  • 上から目線ながら俯瞰する視野の広さがあったり、過去の音楽や若者を礼讃しつつも美化しないといった氏の哲学が薄れてきて、老大家の身辺雑記的な印象になってきたと思うのは私だけでしょうか。
    そう言えば、23歳でデビューした村上龍氏も既に還暦ですね。。。

  • 剣術の腕前か、刀の切れ味か。何かスパっと切れない、途中で止めたような切り口だと感じます。わざとなのかな。
    下の世代には興味が無いから期待もしない、というところだとか、「寿司ネタとレバ刺し」の「おまえこれぐらいのことはかんたんだよな、いやおまえにはやっぱりわからんよなおまえばかだもんな」的な高揚感をもたらすところもある。僕も、再度レバ刺し、と言える人になってみたい。

  • 龍さんの文章を読んだのは一年半ぶりくらいかな。この前作。名前は忘れた。刺激的なタイトルだったのは同じく。この人の考えを知ると、いつも喜びと敗北感を感じる。喜びは、言語化してくれてありがとう!って感じ。今回は、前者は偏愛についてと、中上さんのくだりと、基本的に自分より年下に興味がない、とこ。レバ刺しのくだりの、性格が本質的に反抗的ってフレーズも好きだ。後者はやはり、震災、原発事故の時の彼の危機意識と広く先をみわたす思考。
    でも、龍さんに敗北感を感じて悔しい自分は悪くないなとも感じてる。

  • サラッと読める村上龍らしいエッセイ。

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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