弁護士が書いた究極の文章術: 誤解なく読み手に伝える書き方のヒント28
- 法学書院 (2009年3月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
- / ISBN・EAN: 9784587233600
感想・レビュー・書評
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文章作成作法の本だが、主に論文式試験を課すような資格試験の受験生を意識したものとなっている。ビジネスにも部分的には生かせる内容だろう。「確かに」、「しかし」、「したがって」という論理の展開は、効果的ではあるが状況をわきまえなければ、うざがられるかもです。
ちなみに、「送りがなのつけ方」は、なるほどと思った。送りがなには以下のようなルールがあるのだ。
①取り消す。
②取消し
③取消訴訟
何となく意味も考えずに使ってきたが、大変参考になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
究極かどうかは別として,意外と良かった。
28のヒント
①キーワード
②用語統一
③リフレイン
④一文を短く
⑤構成に時間をかける
⑥書く前に結論を決める
⑦論証パターン
⑧メリハリ(大胆に)
⑨時間の限定
⑩紙幅の限定
⑪細かい議論を捨象する
⑫ひらがなと漢字のバランス
⑬事実と意見の区別
⑭論拠を示す(後出し証拠の法則)
⑮どんな場所でもすっと読める文章
⑯書く目的
⑰業界の決まり(用語の表記)
⑱アクセント(読み手へのサービス精神)
⑲メンタルモデル
⑳接続詞のパターン
㉑読み手をリアルに意識する
㉒問題提起を示す
㉓反対説を意識する
㉔必ず理由を書く
㉕抽象論と当てはめ
㉖必要性と許容性
㉗文章にふさわしい文体
㉘形式面のチェックに時間をかける
サービス文章の極意 5箇条
①手を変え品を変え,読み手を飽きさせない工夫を凝らす
②読み手の使い勝手がよい文章にする
③その文章を読むだけですべててを理解できるような文章にする
④どんな場所で読んでも,頭に入るわかりやすい文章にする
⑤読み終わったあとに,爽快感が残る文章にする -
試験では基本的なことを丁寧に論述すべきことが力説されている。
勉強を進めていくと、前提となる論証を抜かしてしまい応用的なことを書き過ぎてしまうが、それが不合格になる原因とのこと。
司法試験以外の試験にも当てはまると思う。 -
仕事で文章を書くことが多いので、勉強の為に読ませて頂きました。
文章能力向上のポイントが各項目に分けられており、普段本を読む習慣が無い私にも、とてもわかりやすく勉強になりました。
特に印象に残っているポイントとしては
・限定の威力(時間の限定)
・読み手にサービスを尽くす
・思い切って短く言い切る
ということです。
今後、実践していこうと思います。
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この本は本当にいい本。
・書き手は徹底してサービスする必要有り。そのサービスの一つがリフレイン
・まず構成・言いたいこと・キーワードを決めてから文章を書く
・メリハリをつける。書き手が意識できていないことを読み手が理解できるはずがない
・論点抽出能力は日ごろの勉強の成果
・重要度低い論点については記載しない。「これだけやった」というのは飲み込んで
・書くべきことが決まったら一気に書く。中断せずに一気に。議事録は帰ってすぐ書く
・時間制限を自らに課さないと集中できない。締め切りがあるからこそいい結果を生む
・読み手の関心=「短い時間で、要点を知りたい」 まずそれを念頭に -
ビジネス
自己啓発
writing -
読み終わりました。
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何度か読み直さないといけないかな。
いいこと言ってる気はする。 -
使える方法論だった。