哲学の余白 上〈新装版〉 (叢書・ウニベルシタス 771)

  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588140662

作品紹介・あらすじ

デリダの脱構築の基本思想が明らかにされる重要なテキスト。序説とも言える「タンパン(鼓膜)」、エクリチュールの問題から脱構築を説明した「差延」、ヘーゲルやハイデガーの時間概念を論じた「ウーシアとグランメー」、ヘーゲルの記号論に関する「竪坑とピラミッド」、ルソーの言語論についての「ジュネーヴの言語学サークル」などを収め、厳密かつ生成的な「脱構築」の必要性を説く。

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  • タンパン

    差延

    ウーシアとグランメー──『存在と時間』の或る注記についての注記
     注記
     学外のもの
     パラフレーズ──点、線、面
     問いの回避されたもの
     本質の小さな鍵
     グランメーと数
     グランメーの囲いと差異の痕跡

    竪坑とピラミッド──ヘーゲル記号学への序論
     記号学と心理学
     ヘーゲルの記号学
     止揚すること──〈話すこと〉が言わんとするもの
      (A)書字間の目的論的位階制
      (B)普遍文字批判──悟性の散文
        a トト
        b 亀
        c 書くことと計算すること

    人間の目的=終わり
     人間主義あるいは形而上学
     人間主義の止揚
     目的=終わり──人間に近いもの
     読むわれわれ
      一 意味の還元
      二 戦略的な賭け
      三 高等な人間と超人との差異

    ジュネーヴの言語学サークル
     領野の開け
     概念の囲い

    原注
    訳注
    訳者あとがき

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著者プロフィール

(Jacques Derrida)
1930-2004年。アルジェリア生まれのユダヤ系哲学者。パリの高等師範学校で哲学を専攻。同校の哲学教授を経て、社会科学高等研究院教授を務める。西洋形而上学におけるロゴス中心主義の脱構築を提唱し、構造主義以降の人文社会科学の広範な領域──文学・芸術理論、言語論、政治・法哲学、歴史学、建築論ほか──に多大な影響をもたらした。邦訳書に『哲学の余白』『散種』『有限責任会社』『絵画における真理』『法の力』『ユリシーズ グラモフォン』『シニェポンジュ』『アーカイヴの病』(以上、法政大学出版局)、『グラマトロジーについて』(現代思潮新社)、『哲学への権利』『フッサール哲学における発生の問題』(みすず書房)、『アポリア』(人文書院)、『哲学のナショナリズム』(岩波書店)、『声と現象』『死を与える』(筑摩書房)、『精神分析の抵抗』(青土社)、『マルクスの亡霊たち』(藤原書店)、『条件なき大学』(月曜社)、『ジャック・デリダ講義録』シリーズ(白水社)ほか多数。

「2022年 『エクリチュールと差異〈改訳版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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