- Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
- / ISBN・EAN: 9784588212215
作品紹介・あらすじ
日本の妖怪変化,未開社会の〈マナ〉,西欧の悪魔やデーモンを比較考察し,名づけ得ぬ未知の対象を指す万能のゼロ記号〈もの〉をめぐる人類文化史を跡づける博物誌。
感想・レビュー・書評
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人間が農耕を始めた時、母なる大地を切り裂くなんて(@_@;)と、
タブーを犯す事に対する罪悪感は凄いものだった…と。
女性が「生みだす良きもの」から、自然-カオスに近いモノとして疎まれるようになるのは、
人間が自然から遠ざかった結果だ。と。
罪悪感が生みだす心の闇に巣食うのが「もののけ」。
とても、面白く読んだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
貸し出し状況等、詳細情報の確認は下記URLへ
http://libsrv02.iamas.ac.jp/jhkweb_JPN/service/open_search_ex.asp?ISBN=9784588212215 -
日本に留まらず世界中から文献収集された豊富な事例を通して考察されるモノノケの姿にニンマリです。
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昔、「カミ」と「オニ」は同じ「モノ」であった―
そして人にとって都合のいい「モノ」を「カミ」、恐ろしき「モノ」を「オニ」とした。
日本の妖怪変化、未開社会の“マナ”、西洋の悪魔やデーモンなど、目に見えない不思議な/奇怪な「モノ」を膨大な資料をもとに比較考察する。人は何を恐れたのか。そもそも「恐れ」とはなにか。現在社会では相当消え失せてしまった見えぬものへの恐れ・敬いのココロを明かす。…進歩の代わりに、人は「モノ」に、世界に通じる何かを無くした、そんな気もします。