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- / ISBN・EAN: 9784591072066
感想・レビュー・書評
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さみしがってる誰かに
やさしい手が頭をなでてくれる
そうしてわたしの心は
どんどん明るくあたたかく
元気になってゆく
小学生の頃に図書室で読んで作品名を思い出せずにいたけど、数年前にネットで偶然巡り会い即購入した作品。女子校の寄宿舎が舞台。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書店で博打買いして当たった一冊。
百合ではない、中高一貫の寄宿制女子校のお話。大人の女性が読んで、ノスタルジーに浸る為の少女漫画だと思います。 -
すこしふしぎ、な寄宿舎生活。
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寄宿舎もある女子校が舞台。
またかい?と思われるでしょうが、いや、それぞれ違うんだって。
だって、ほら寮じゃなくて、寄宿舎。
それだけで、既にロマンティックじゃありませんか。
この作品は少しファンタジックな設定なのが、とても気に入っている。
描き込みすぎない、ほやほやとした絵柄も、話の雰囲気に合っている。(『おにいさまへ』と比べてみよう)
寄宿舎に住みつく幽霊は、登場人物と同じ多感な年頃の少女。
不思議な気分にはなっても、怖くない。
恨みを残して執着しているわけではない、ここで暮らした日々があんまり楽しかったから、離れられないだけだから。
『小公女』『星の王子様』、真夜中のお茶会、などなど、心のツボをついてくるキーワードが次々と。
こんな寄宿舎で少女時代をおくりたかった、という人に、素敵な疑似体験をさせてくれる。 -
この本に子どもの頃に出会えていたら、全寮制の学校に行きたくなったかも知れません。
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ひみつの階段シリーズ。中高一貫で寄宿舎がある女子校が舞台。
大人になりかけの、少女期特有のあの感じ。通り過ぎてしまったあの頃へのノスタルジィ。
心の中に深い藍色の闇を抱きながらも、きらきらとまばゆいくらいに輝いていた短すぎる少女の頃。
ユメやアコガレやキボウを胸に抱きつつ、でも少しずつ見え始めたゲンジツとのジレンマに苦しむあの頃に、こんな風に誰かに言ってもらえたらいいな、と思えるコトバがある。15歳の頃の私の思ってたこととそっくり。
不安を抱えた少女たちに、この本はとても優しい。
時にはけっこう残酷な現実も描いていたりするけれど。
でもだからこそ安っぽくならないんだと思う。
物語の中でけっこう時間軸の中をあっちこっち行ったり来たりもするし、大人になってから少女期を振り返るような話もあって、そっちは現役の少女よりも、大人になってしまったかつての少女・・・いや、まだ今も完全に抜け出せずに少女の気持ちを引きずったままの私みたいな人にとって、すごく救われる話だと思う。
あの頃の気持ちを思い起こさせてくれるだけじゃなく、今を生きる勇気もくれる。
『ジタバタしながら みんな自分だけの冒険を探してる
はやく はやく 時間がなくなってしまう前にってね
冒険(ゆめ)に時間切れなんてないのにね』
『いーんじゃない? オアシスはあった方が
しんどい時は無理しないで 潔く逃げちゃえ
疲れた時に ひとすくいのきれいな水を飲みに行くんだよ
そこで疲れを癒して また明日へと立ち向かうのさ』