- Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591077979
感想・レビュー・書評
-
ジーコの存在が肝。彼の紡ぐ言葉や達観した考え方に引き込まれていった。最後まで何者なのか、はっきりとは分からなかったが、それでも世界は動いていく。彼の姿を心に宿しながら、“ぼく”とカオルがこれからどう生きていくのか。未来に対する想像も膨らむ。変わり者ジーコのつかみにくさに加え、ジェネレーションギャップもあり、取っかかりづらい本ではあった。ただその取っかかりづらさゆえに、1つ1つ咀嚼しながら丁寧に味わうことができたと思う。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
きっと、理由を求めるものではない物語なのかもしれない。
伏線だとか、なぜ、だとか
言い始めるとキリがないし、それらがあった方がスッキリはするんだろう。
だけど訳の分からないジーコを読んでいると、分からないまま終わるのもいいかもな、と思えた。
現実だってそんなに全てに理由があるわけでないのだから。 -
思い出。色の薄い半透明のヴェールがかかったような、気だるさや葛藤、自分には止められない思春期の揺れを感じさせる映像化した作品がとても好きでした。もう10年以上も前のことなのに、あの時の「観た」というまろやかな衝撃は、鮮やかに記憶のなかにあるから不思議です。
-
私には片山恭一は合わない。と、心底思う。
主に話のリズムが。
内容は嫌いじゃない。でもそこが好きになれないから、なかなか進まない。読みたいのに読むのが億劫な気分になってしまう。
言い回しとかは面白いと思うんだけどな〜。
後、タイトルはいつもすっごく惹かれる。 -
『セカチュー』の作者とは知らずに手に取った。
ちょっとあざとくて僕には苦手だな。 -
村上春樹のような語り口。人物描写。アイテム。
とくにノルウェイの森を彷彿とさせる。
ただ、人物に感情移入できる点が違う。希望を予感させるラスト。 -
彼らの会話が好きです
テンポの良さ、言い方の妙、意外性・・・いいな~~
最後はまさか・・・でしたが、 -
なんかツーンとした感じで、結構良かった。
-
動いている。
-
「世界の中心で愛を叫ぶ」の作者の本だから読んでみました。
時代設定が古くて、その頃の哲学的な感じが全体に滲み出てるような。
カヲルがなぜ過食に走ってしまったのか。
ジーコがなぜ死ななければいけなかったのか。
私にはちょっと難しすぎました。