コンビニたそがれ堂: 街かどの魔法の時間 (ポプラの木かげ 21)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591092149

感想・レビュー・書評

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  • 探し物がある人の前にだけ現れる不思議なコンビニ。
    手をつないでと言うお話は、ギクリと考えさせられました。あんな母親は頭がおかしいって思うかもしれないけど、同じ母親として気持ちがわかっちゃうこともあります。もちろんそれはよくないことで、自分の娘もえりかちゃんのような気持ちを抱えていたらと思うと、とても胸が痛くなりました。
    34ページの、普段は優しくて明るいママなのに、時々スイッチが入ったようにそんなふうになってしまうのでした。という文。親のちょっとした一言で子供は一生分の傷を負うことだってあると言うことを、今一度胸にしっかりと刻みたいと思います。

    桜の声というお話。桜の木が戦争時代の過去から、宇宙に住む位の未来、そしてケツメイシが流行った時代の現代をつなぐお話。200年ある桜の木とかは実際にあるけど、その木がこの後も200年生え続けたらと思うととても壮大だと思いました。結構な樹齢の木を見ても特に感動もしなかった私ですが、ちょっと見方が変わりそうです。

  • コンビニたそがれ堂。そこは、探しているものが必ずあって、心から何かを探している人だけがたどり着くことのできる不思議なお店。ほっこり温かい素敵なお話でした。

  • 小5の娘が先に読み「猫のあんずの話がかわいそうだった~」とほぼネタバレされつつもめげずに読んだ(笑)村山さん初めて読んだけど子ども好きする作風だな。何か本気で探し物をしている人にしか辿りつけないコンビニたそがれ堂。そして求める物が必ずそこにはある。私は本来ファンタジーが苦手なんだけどこの程度のお話ならOK。あんずの話も良いけど私はラジオDJのさくら子さんの話が結構好きかな。これって他にも色々話があるのかな、また娘と読んでみよう。

  • 桜の声がいいな。

  • コンビニたそがれ堂は、コンビニですが、売っているものは、ふつうのお店とちょっとちがいます。それに、いこうと思ってもいけるとはかぎりません。気がつくと、いつのまにかひらいているのです。もしあなたが、夕暮れどきに、鳥居のそばに、知らないコンビニのあかりをみつけたら、ぜひ、のぞいてみてください(「BOOK」データベースより)

    ポプラ文庫ピュアフルの方の『コンビニたそがれ堂~星に願いを』の方を以前読んで、「あー、これシリーズものだったのかぁ、一巻目を読まなくちゃなー」とずっと思っていたのでした。
    ようやく読めたよ、一巻目。
    (でもなぜかこれはポプラ文庫におちてないのね、なんでだろ?)
    今回は
    初恋の女の子にひどいことをしてしまった猫好きな男の子のお話・・・「コンビニたそがれ堂」
    大切な人形をママに捨てられてしまった女の子のお話・・・「手をつないで」
    ラジオ風早のアナウンサーが体験した不思議な出来事のお話・・・「桜の声」
    大好きな飼い主のお兄ちゃんにお礼を言いたくて、その身を変えた子猫のお話・・・「あんず」
    映らなくなった小さなテレビの、幸せな物語・・・「あるテレビの物語」
    の5編。
    私は子猫の愛らしいひたむきさが感じられる「あんず」がお気に入り。
    でもどれも心温まる、胸に沁み入る良作です。
    大人にも子供にも読んでみてほしいシリーズですね。

  • ほっこりするお話。
    手をつないでは、切なかったなー。

  • 優しいお話。 
    児童書ファンタジーですが、大人が読んでも、ホロリとする内容。
    挿絵がとても綺麗だった。

    ***********************************************************
    【内容情報】(「BOOK」データベースより)
    コンビニたそがれ堂は、コンビニですが、売っているものは、ふつうのお店とちょっとちがいます。
    それに、いこうと思ってもいけるとはかぎりません。
    気がつくと、いつのまにかひらいているのです。
    もしあなたが、夕暮れどきに、鳥居のそばに、知らないコンビニのあかりをみつけたら、ぜひ、のぞいてみてください。

  • 2008年読了。

  • 児童書かと思いますが、大人が読んでもちょっとホッとする本でした。こんなコンビニあったらいいなぁ。大人でも子供でも疲れていたり不安だったりすることはあるわけですが、そんな気持ちを受け止めちょっと勇気づけてくれるお話でした。決して都合よく事態が変わるわけではないけれど、大丈夫だよといってくれているような温かさが感じられます。

  • <内容>コンビニたそがれ堂は、コンビニですが、売っているものは、ふつうのお店とちょっとちがいます。それに、いこうと思ってもいけるとはかぎりません。気がつくと、いつのまにかひらいているのです。もしあなたが、夕暮れどきに、鳥居のそばに、知らないコンビニのあかりをみつけたら、ぜひ、のぞいてみてください。

著者プロフィール

1963年長崎県生まれ。『ちいさいえりちゃん』で毎日童話新人賞最優秀賞、第4回椋鳩十児童文学賞を受賞。著書に『シェーラ姫の冒険』(童心社)、『コンビニたそがれ堂』『百貨の魔法』(以上、ポプラ社)、『アカネヒメ物語』『花咲家の人々』『竜宮ホテル』(以上、徳間書店)、『桜風堂ものがたり』『星をつなぐ手』『かなりや荘浪漫』(以上、PHP研究所)、げみ氏との共著に『春の旅人』『トロイメライ』(以上、立東舎)、エッセイ『心にいつも猫をかかえて』(エクスナレッジ)などがある。

「2022年 『魔女たちは眠りを守る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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