かなりや

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106099

感想・レビュー・書評

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  • 「いつか必ず死ぬのだから、みんな死に向かって生きていかなきゃいけない」
    「生き物は生まれるために死ぬ」
    2冊目を読み終わり、これがこの作者の死生観と思いました。

  • 東北の地方都市を舞台にした短編集だ。
    精神的に不安定な母親と過ごす少女サチをはじめ、ぎりぎりの崖っぷちで風に煽られながら生きる人たちの姿を描く。
    前作『月のうた』に比べると、登場人物の抱える傷みの描かれ方が少し安易に流されている気がしないでもないけれど、人と人との関わりに救いを見出そうとするやさしさを感じる。
    鈍感に、何もかもをアリとできない人々のささやかな物語だ。

著者プロフィール

一九七五年、宮城県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。二〇〇七年『月のうた』で第二回ポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。同作は、傑出した筆力を書評家などから絶賛された。他の著書に『かなりや』(ポプラ社)、『これからの誕生日』『むすびや』(双葉社)、『夜明けのカノープス』(実業之日本社)がある。

「2019年 『青と白と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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