- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591106167
感想・レビュー・書評
-
これまで私が読んだ小野寺史宜作品と何か違うなーと思ったら、主人公が女性だった。
これまで通り、一生懸命生きている人々の姿は美しい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
それぞれのキャラクターのままで、スタンスを保ったままのエンディングが良いですね。読み手の想像力でその後を好きな様に描けます。
-
音楽と仲間によって、ミミのかたくなな壁が徐々に崩していくって感じの本です。ピュワァーて感じかな~。(ピュアじゃなくピュワァー感じです。)
-
青春小説。離婚した母と二人暮らしの実美は、かつて友達が自殺したことから、友達とつるむことを避け、学校はサボりがちだ。しかし成績はわるくないため、事なきを得ている。ミミは、離婚した父の姉の息子の元従兄弟の高校教師のエイショウのところに入り浸っている。
ミミのところに集まってくるストーカー、レズビアンの教師、女性格闘家らが、明るく、自由に歩き出す。
ミミは、心の底から、スタンドバイミー、そばに居て、と歌い出す。
サクッと読めて、まあ悪くはない。 -
初めて読む作家さんでした。
軽いタッチが心地よく読みやすかったです。
女子高生のミミたちの話。
人に心が開けなくなる時に
寄り添ってくれる大人がいるっていいね。 -
20代になってからわかったことだけど、10代の10年間、特に高校生である15〜18歳の時間って人生の濃さが違う。
ぎゅうぎゅうに詰まってて、多くのものに反応出来て、毎日何かしらの出来事が起きる。
そういう時間を青春とか思春期とかってみんなが呼ぶのはやっぱり特別な時間だから。
ミミはまさにその特別な時間を生きている。
自分からは触れるつもりもなかったことが、どんどんと飛び込んできて自分を翻弄する。
ミミが特別な人間だからそういうことになるわけではなくて、ミミが特別な時間を生きているから。
ミミの語りで進むストーリーはスピード感があるくせに、妙なところで突っかかってスピードが落ちることもある。
20代の私からすると、その進み方はどこか懐かしくて、何か恥ずかしくなる。
ミミの特別な時間は、ミミを生まれ変わらせ続けて新しいミミにしていく。
読んでいてそこに惹かれたし、気持ち良さを感じた。
ロックもブルースも私にはよくわからない。
それはミミも同じで、そんなミミとともにロックやブルースに体当たりしていくように読みすすめられた。
あー面白かった!と言ってスカッとした気持ちで本を閉じられる作品だった。
特別な時間を生きている10代にすすめたい作品。 -
読みやすくて面白かった。
美実ちゃん勉強全然してないみたいなのにそこそこできるとか、永ちゃんが教師とか、??な部分も少しあったけど、
全体的に暖かい話だった。 -
音楽を触媒にした青春小説。
まあ、青春だから許せちゃう勢いみたいなモノが楽しいです。少年マンガ読んてるような気持ちでありました。 -
■ちょっと前に話題になった『ポプラ社小説大賞』第3回優秀賞受賞作品。(笑) いやいや、なかなかよかったよ。昔...そう昔、バンドをやってた人なんかには堪らないんじゃないかな。
■そばにいて、と私はうたう。なるほど。カッコイイよ。 -
高校生の話。