([え]2-3)妖怪博士 江戸川乱歩・少年探偵3 (ポプラ文庫クラシック え 2-3 少年探偵)
- ポプラ社 (2008年11月18日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591106211
作品紹介・あらすじ
あやしい老人の後をつけて奇妙な様館にたどりついた少年探偵団員の相川泰二。そこで泰二の目に飛び込んできたのは、ぐるぐる巻きに捕えられた美少女だった。少女を助けようと洋館へ忍び込んだ泰二に、妖怪博士の魔の手がせまる!怪人二十面相、恐怖の復讐劇。
感想・レビュー・書評
-
乱歩作品、2冊目。ですます調が一周回って心地よく読みやすくなりました。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
あやしい老人の後をつけて奇妙な様館にたどりついた少年探偵団員の相川泰二。そこで泰二の目に飛び込んできたのは、ぐるぐる巻きに捕えられた美少女だった。少女を助けようと洋館へ忍び込んだ泰二に、妖怪博士の魔の手がせまる!怪人二十面相、恐怖の復讐劇。
【解説/綾辻行人】 -
逆襲!
-
怪人二十面相が少年探偵団に対して牙を剥く巻です。
大人が読んでもハラハラしますから、
子供の頃に呼んだら感情移入が凄まじいと思います。 -
「せむし」って何だろうって思いながら読んでいたのを思い出します。
みんな知らない人についていきすぎですよ。現代なら保護者からのクレームで、あっという間に少年探偵団は解散させられ、明智さんには非難の渦が寄せられるはず…。 -
少年探偵団員の正義感や好奇心を逆手にとって、少年たちを監禁してしまう妖怪博士。
事件の早期解決を賭け、明智探偵の無能さを知らしめようとする殿村探偵。
前の2作品で自尊心を傷つけられた怪人二十面相が、あの手この手で復讐(いやがらせ)を始めます。盗賊らしく身を潜めておけばよいのに、天才って難儀な生き物だなぁと思う。でも、そんな二十面相を応援したくなるんです。
一方、小林少年を使いに出し、数学の問題を解いている明智探偵は、私の中ではアウトです。
シリーズ3作目もドキドキ・ワクワクする要素がふんだんに詰まった作品でした。 -
★3.5
前2作での二十面相の狙いはまだ美術品がメインだったけれど、本作ではすっかり明智探偵+少年探偵団への復讐がメインに。そして、罠に嵌めているつもりで自滅している二十面相が滑稽で、遂に人ではないものにまで変装した姿に思わず吹き出しそうになった。そんな彼の行動と思考回路は幼稚ではあるものの、ある意味では永遠の少年とも言える貴重な存在。巻数を重ねる毎に、やたらと可愛く見えてくる(笑)。こんな二十面相の相手をしっかり務める、明智探偵と少年探偵団は優しい。それはそうと、子ども向けなのに縛られ描写が割と多め。