([え]2-4)大金塊 江戸川乱歩・少年探偵4 (ポプラ文庫クラシック え 2-4 少年探偵)

著者 :
制作 : 東 雅夫 
  • ポプラ社
3.73
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本棚登録 : 262
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591106228

作品紹介・あらすじ

東京郊外に建つ宮瀬家の洋館で起きた、大胆不敵な強盗事件。賊の狙いは、同家に伝わる巨額の埋蔵金の隠し場所を示す暗号文書だった。捜査に乗りだした名探偵明智と怪盗一味の手に汗にぎる攻防戦。敵のアジトに誘拐された小林少年の大活躍。命がけの大冒険の結末やいかに。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズの異色作と言われるのも納得です。
    前半はシャーロック・ホームズのような謎解きで、
    後半は冒険活劇となっています。

    いつもは途中から読むのに飽きる僕ですが、
    一気に読んでしまいました。

  • シリーズの4作目。
    怪しい人物が登場すると怪人二十面相だと思ってしまう癖がついてしまったようだ。二十面相じゃないかなと思った人物は、喜多村、明智探偵、中村鉱造、地下に眠る美しい女性、漁師のじいさん。暗号文の謎や牢獄からの脱出方法は推理できたが、二十面相が登場しない作品ということは気づけなかった。

    小林少年が賊に渡した手紙の文面に小気味良さを感じたが、後に明智探偵になじられ、自分が叱られているような気分でした。

    少年少女たちが喜びそうな、または怖がりそうなポイントがいっぱい詰まった、宝箱のような作品でした。

  • 東京郊外に建つ宮瀬家の洋館で起きた、大胆不敵な強盗事件。賊の狙いは、同家に伝わる巨額の埋蔵金の隠し場所を示す暗号文書だった。捜査に乗りだした名探偵明智と怪盗一味の手に汗にぎる攻防戦。敵のアジトに誘拐された小林少年の大活躍。命がけの大冒険の結末やいかに。
    【解説/東雅夫】

  • 夜中に宮瀬不二夫君の家に侵入した謎の男。不二夫君をピストルで脅している間に下の部屋を荒らす盗賊たち。朝になり書生の喜多村に助けられる不二夫。荒らされていない部屋。明智小五郎に相談する宮瀬氏。謎のメモから部屋の中に隠されていた暗号の存在を明かす明智小五郎。宮瀬氏の一族が隠した大金塊のありかを示す暗号の半分を奪った賊。小林くんが不二夫君の身代わりになり宮瀬邸へ。ソファーを運び込む運送屋。ソファーの中に閉じ込めれ運び出された小林くん。囚われた小林君は明智小五郎の万能鍵を使い賊のアジトを捜索する。覆面を被ったボスの正体。暗号を取り返したら小林くん。明智小五郎による暗号解読。明智小五郎、宮瀬氏、小林くん、不二夫くんによる洞窟探検。はぐれた小林くんと不二夫くん。満ち潮により逃げ場を失う二人。金塊の発見。

  • 読んでいてわくわくするお話。

  • 20年位ぶりに再読。

    私の中で江戸川乱歩と言えば、
    このポプラ社の少年探偵シリーズである。
    昔このハードカバー版を買ってもらい、
    夢中になって読んでいた。

    怪盗二十面相は出て来ない。
    万能カギって要はピッキングだと思うのだがまた違うのだろうか。
    今読むと誘拐犯が馴れ馴れしすぎるが、
    当時は何とも思わなかったなぁ。

  • シリーズ4作目にして初めて二十面相の出てこない事件でした。

    獅子が烏帽子をかぶるとき
    烏の頭の兎は三十 鼠は六十
    岩戸の奥を探るべし

    暗号すきです。
    期待していたほど捻りはなかったけど(踊る人形くらいのものがわくわくします)

    首領が女性というのもよかったです~
    しかも美人!(笑)

    そんなに長いお話ではないのに暗号が盗まれ、取り返すための小林少年の活躍が描かれ、さらに洞くつ探検までおなか一杯です。
    お話はテンポよく進み、読んでいてどきどきしました。
    (特に小林くんが囚われている館を探索するところ)

  • 暗号ネタも織り交ぜつつ、後半の洞窟での大冒険が素晴らしい。たぶん、子供の頃にこれ読んでたら冒険小説好きになってたかも。
    最初から最後まで小林少年が大活躍でした。

  • 1939年発表

  • 2010.01.21読破

    解説/東 雅夫

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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