ハブテトルハブテトラン

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 217
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591107126

感想・レビュー・書評

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  • 随分前に読了、忘れてた。学童向けながら、備後弁の軽妙さがテンポをつくるご当地本。NHK「てっぱん」 見てる人にもお奨め。二重の楽しさあり。

  • なんて、素敵!
    直木賞受賞以前に読みたかったな。
    今は直木賞作家だもん、当然だよね、
    なんてついつい思ってしまう。

    東京の小学校での日々に疲れた僕
    母方の祖父母の暮らす「松永」出2学期を過ごすことになって…

    都会育ちの僕にとって、松永での日常はいわば冒険。
    そんな冒険を繰り返して行く成長物語なのだけれど
    そこはやっぱり語りのうまさ。

    くすくす笑わせながら、ぐいぐいと物語世界に引っ張ってくれる。
    ああ、久しぶりに瀬戸内海を眺めたくなってしまう。
    備後弁の温かさも大事なポイントの一つ。

  • 夏休みに読むのにぴったりじゃないか!!

    方言の数々に、学生の頃の寮を思い出した。
    「ハブテトル」のように、その方言じゃないと雰囲気出ない、
    みたいな言葉ってあるね。

    夏休みに、親の実家に行って、子どもだからすぐなじんで、
    方言がうつっちゃったりする、
    あの懐かしい感覚。

    自転車で、苦い思い出の女の子のところに行ってみたり、
    人助けに尽力して、お年寄りを動かしてみたり、
    これって、NHKあたりでいい感じにドラマ化してほしい感じ。

  • ルナで食べるプリントップの印象がすごく残っています。
    しかし、中高生に読んでもらいたい本です。
    主人公は小学5年生ですが、悩んでいることや考えていること、思い切って行動に移したこと…小学生から大人まで通じるものがあると思います。

  • ある事がきっかけで、学校に通えなくなった小学五年生の大輔。2学期に祖父母が暮らす広島へと転校、少しずつ心を開いていく少年の姿を鮮やかに描く物語。広島県・松永を舞台に、はずむような備後弁でつづられた物語。

  •  児童書の棚で見つけました。山口で育ったわたくしには方言もしっくりなじみました。何よりも登場人物がみな素敵です。びゅうーと瀬戸内を自転車で走り抜けるってえらいけど(疲れるけれど)冒険でワクワクして読みながらわたしもなんか泣いてしもうたです。少年も少女もいろんなことをへて大きくなってゆく、ばあちゃんのお話のように、楽しいとか、きっとおいしいんじゃろなあ思うて過ごすのは難しいかもしれんけれどやってみる価値はあるんやろなあ。 今度の休みには今治にエッチなタオルを探しにいてみようかしらん。 

  • タイトルに惹かれて手に取りました。
    「はぶてる」…舞台となった広島県の対岸の私の故郷でも、年配の人は使っていました。

    少年の一夏の成長物語。
    学級崩壊から学校に行けなくなった5年生のダイスケ。
    2学期だけという期限付きで祖父母の家で過ごすことになります。
    そこでの人とのふれあいや、地域の風物などが描かれています。
    小学校の中高学年ぐらいから読めそう。

    大学時代に広島出身の先輩がいたこともあり、使われている方言がとても懐かしく感じました。

  • 2009.11.13

  • 大輔は 小学5年生。東京の小学校へ通っていたけど訳あって
    2学期から広島のおじいちゃんとおばあちゃんのところへ・・・。
    そこでの ほんわか 温かい暮らし 
    ハセガワさんのキャラもいいわぁ~

    小学生の大輔にだって いろんな事がある訳で
    一つ一つの事を 逃げ出さないで 乗り越えて行く
    自分で考えて 行動するって とっても大切な事ね

    広島弁って 面白いわぁ~

    瀬戸内の風景、潮の香り、お好み焼きの匂い
    いっぱい感じました

    伝統工芸の下駄作りをしてる
    頑固なおじいちゃんも素敵


    タイトルの『ハブテトル』備後弁で 
    すねてる むくれてるの意味
    「ハブテトラン」は 否定形 

  • 評価3。5点五年生にしては幼すぎる部分のある主人公に思え、ちょっと割り引いてしまいました。でも周囲にこんなおじいちゃん、おばあちゃん、大人たちがいるといいなぁ。というか、自分ががそういう存在になれるといいのか? めざせ、素敵なおばあちゃん!また、歳をとるほど方言が味わい深く思えるようになりました。

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著者プロフィール

1964 年東京都杉並生まれ。小説家、エッセイスト。出版社勤務、フリーライターを経て、2003 年『FUTON』でデビュー。2010 年『小さいおうち』で第143 回直木三十五賞受賞。同作品は山田洋次監督により映画化。『かたづの!』で第3 回河合隼雄物語賞・第4 回歴史時代作家クラブ作品賞・第28 回柴田錬三郎賞を、『長いお別れ』で第10 回中央公論文芸賞・第5 回日本医療小説大賞を、『夢見る帝国図書館』で第30 回紫式部文学賞を受賞。

「2022年 『手塚マンガで学ぶ 憲法・環境・共生 全3巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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