([え]2-9)怪奇四十面相 江戸川乱歩・少年探偵9 (ポプラ文庫クラシック え 2-9 少年探偵)
- ポプラ社 (2009年3月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591108727
作品紹介・あらすじ
都内の拘置所に収容されていた怪人二十面相から新聞社に手紙が届いた。『「四十面相」と改名し、新事業「黄金どくろの秘密」に乗り出す』と。世間は大騒ぎになり、拘置所長も警戒を強める。「黄金どくろ」とは何か?小林少年がその謎に挑む!「大金塊」に並ぶ暗号解読ミステリの快作。
感想・レビュー・書評
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「江戸川乱歩」の長篇ミステリ作品『江戸川乱歩・少年探偵シリーズ(9) 怪奇四十面相』を読みました。
『蜘蛛男 江戸川乱歩ベストセレクション(8)』に続き「江戸川乱歩」の作品です。
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何度つかまっても牢をぬけだす「怪人二十面相」。
今度は名前を「四十面相」とあらため、どうどうと脱獄を宣言した。
秘密をさぐるため拘置所にやってきた「明智小五郎」は、「二十面相」との面会のあと、なぜか世界劇場の楽屋へ…。
劇場では「透明怪人」事件のしばいが、まさに上演されている最中だった。
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月刊娯楽雑誌『少年』に1952年(昭和27年)に連載された「江戸川乱歩」作の少年向け推理小説シリーズの第8話目にあたる作品、、、
「怪盗アルセーヌ・ルパン」シリーズや「名探偵シャーロック・ホームズ」シリーズと並び、小学校高学年の頃に夢中になって読んだシリーズです… 懐かしいなぁ。
都内の拘置所に収容されていた「怪人二十面相」から新聞社に手紙が届いた… 『「四十面相」と改名し、新事業「黄金どくろの秘密」に乗り出す』と、、、
世間は大騒ぎになり、拘置所長も警戒を強める… 「黄金どくろ」とは何か? 「小林少年」がその謎に挑む!
暗号解読、洞窟内の探検、宝探し… 子どもがワクワクするような設定がふんだんに織り込まれていて愉しめましたねー 「怪人四十面相(二十面相)」が、人への変装だけでなく、今回はまた新しい手法で変装するのも印象的でした、、、
本作は「明智探偵」より「小林少年」の活躍が目立ちましたね… 「小林少年」の変装も楽しくて、子どもの頃を思い出しながら愉しく読めました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
シリーズ第9弾。
怪人二十面相が改名します。二十七面相でも三十面相でもない。これまでの2倍の「四十面相」というから、気にならないわけがない!
四十面相の初仕事は「黄金どくろの秘密を暴く」こと。どくろに刻まれた暗号は何を意味するのか?
小林少年と四十面相が繰り返す、化かし合いが面白い。この二人が「鬼ごっこ」や「かくれんぼ」をして楽しんでいるように見えるからだ。
二人のエピソードで印象的だったのは、監禁した小林少年を救助しようとする四十面相の優しい姿です。
「純な大人を騙したらダメだよ」と小林少年に語りかけてしまった。 -
このシリーズの1,2巻はあったけど、3巻は無かったのであった中でいちばん2に近いのがこれだった。
飛ばしてるから、よくわかんない所もあった。 -
都内の拘置所に収容されていた怪人二十面相から新聞社に手紙が届いた。『「四十面相」と改名し、新事業「黄金どくろの秘密」に乗り出す』と。世間は大騒ぎになり、拘置所長も警戒を強める。「黄金どくろ」とは何か?小林少年がその謎に挑む!「大金塊」に並ぶ暗号解読ミステリの快作。
【巻末エッセイ/成井豊】 -
こういう宝さがし系は個人的に好み。
書遁の術とどくろくらぶには笑ってしまう。
ツッコミが野暮なのは分かっているのだが、
何で骸骨の変装する必要があるんだろうか。 -
ゆるい暗号と表紙にも出てくる黄金どくろ
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二十面相が、もっと変装できるから四十面相って・・・
だんだんパターン化してきて・・・子供向けだから仕方ないかな、
とも思うけど。。。 -
この全集は小学生の頃熱中したので、久々に読んで懐かしかった。
本の内容と直接は関係ないが、今時の50歳はまだまだ若いと思うけど、50歳を「もう頭もほとんど白くなった立派な紳士」とある箇所があって、当時はまあそうだったのかなぁとも。そういえば、最近は人生50年という言葉もすっかり聞かなくなった。 -
やばい。これ、ぶっ飛んでて面白い。これがあの有名なポストに化ける怪人四十面相なんですね!! それに対抗して小林少年が百貨事典に化けたりと、仮装大賞状態が続いていきます。洋館の主人まで骸骨の全身タイツで登場で逃げ場なし。
暗号ネタとかいろいろあって、最後は「黄金どくろ」を求めて小島の洞窟の中へ…という展開は「大金塊」を彷彿とさせます。冒険小説としては「大金塊」の方が面白かったと思いますが、こちらはやはり明智・小林少年と怪人四十面相のだまし・だまされの応酬が楽しかったです。 -
1952年発表