- Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591120682
感想・レビュー・書評
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デジタル教育、とタイトルに含まれるものの、デジタル教育や教育のICT化についてはほとんど触れず、今までの文科省や日教組の取り組みについて述べる箇所が多い。
あと単純に現代の教育についての批判。
教育のデジタル化について知りたい!と期待して読むならがっかりすること間違いなし。
現代教育について知るならまあ読んでもいいか、って感じ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
本書はタイトルと中味がミスマッチしている。デジタル教育についての論点は、なんら語られていない。デジタル教育=コミュニケーションがおろそかになると一方的に決め付けているだけである。本書の出版は、著者田原総一郎氏の汚点である。
それよりも、戦後教育の歴史の振り返りや、教育現場の取組みについては、一読する価値がある。
一般的に「ゆとり教育」は悪であるとされているが、事実に基づけば、「ゆとり教育」により日本の学力が落ちたという証拠はない。1977年から一貫して授業時間を削減した結果、ゆとり教育の導入時には既に学力低下が起きていた。1975年に高校進学率が90%を超え、教育振興の大義名分がなくなった。その時から「詰め込み」ではなく「ゆとり」へと方針転換された。
目次
第一章 教育の現場からの警告、デジタル教育時代の危機
第二章 学校とは何なのか!教育とは何なのか! 51
第三章 迷走した戦後の教育改革 − 「詰め込み」から「ゆとり」へ 83
第四章 見直される教育改革 − 21世紀型新時代の教育へ 137
最終章 先進的なデジタル教科書が日本を滅ぼすその理由 189
3 豊かで少子化の時代には、「個と公」「自由と規律」のバランスが重要
12 かつて学校は地域に守られていた
80年代に入って学校を支えていた地域が崩壊し始めた。「学校に行ったら先生の言うことを聞け」という地域の恐い大人たちが影響力を失った。
13 自殺、殺人、いじめ、何だって課題になるという考え方
杉並区立和田中学校 「よのなか科」
15 コミュニティ・スクールは新教育システムのお手本に
16 他人に鈍感、自分に敏感な子供たちに人間関係を教えるプロたち
三鷹市立第四小学校 三鷹市教育長・貝ノ瀬滋氏
17 地域の力で10の成果を12にも13にもできる
18 成績によるクラス分けと、見守る母親「サポート隊」の実施
三鷹市立中高一貫校 大嶺せい子氏
19 初の「人間探求科」と「自然探求科」のある高校
京都市立堀川高校 荒瀬克己校長
20 「大学受験勉強」ではなく、大学での勉強をする
21 教育は前例のある確かな方法で
島秀雄「新幹線は実証されている技術だけで作る。つまり、新しい技術の開発はいらない。」 -
田原総一朗による教育論。
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教科書をiPadにしてしまおう、への反論だけではない。ゆとり教育を巡る文科省周辺の迷走ぶりを手厳しく批判。
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初田原さん。
全体的に感じた事として、彼は『こういう事だからこうなるかもね~』という抽象論の幅が広い。
問題定義は面白いものが少々あったが、あの書き方だとAが正義でBは悪だ!と考えてしまう人が多そう。特に子持ちの主婦層。 -
タイトルにあるほど内容は過激なものはなかった。これまでの教育の変遷を事実だけ述べてあるのがほとんであった。田原さんなら、こうするべきというようなものを示唆してほしいものだ。
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第1章まで読み終えたがげ、現在の若者の現状がよく分かる!
ネット社会が進む中、コミュ二ケーショをフェイスtoフェイスでとるのが苦手な若者が増えてる。
こうした現状に対応するために小学校から児童のコミュニケーションを取り入れた‘対話型授業’を展開していかなければならないと思った!
いまからまた、続きを読みまーす! -
読みたい。教育の基本はコミュニケーション。
ネットでなければコミュニケーションできない日本人が増殖している。日本人は大人になるにつれて、だんだん人前で口をきかなくなる。
世の中に失敗というものはない。チャレンジをあきらめたときにそれは失敗になる。 -
教育の基本はコミュニケーション。
ネットでなければコミュニケーションできない日本人が増殖している。日本人は大人になるにつれて、だんだん人前で口をきかなくなる。
世の中に失敗というものはない。チャレンジをあきらめたときにそれは失敗になる。 -
デジタル教科書では自己完結のかたちで答えを追及できるが、そこからはコミュニケーション能力や創造力は育たない、という主張。その意見には頷く部分もあるが、コミュニケーション能力が養えていない原因は教育全般にあり、デジタル教育のみではないと思う。
むしろ戦後日本の教育史といった感の強い本。