([か]9-1)好きなひと (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591132418

作品紹介・あらすじ

私生活が原因で会社を辞めた美佐江は、偶然「学生寮の賄い」募集の貼り紙を見て応募するが、そこはある団体の「信者」たちが寝泊りする施設だった(「奥様」)。作家として注目を集める女性講談師が、5人の女性の平凡な日常に潜む悲喜こもごもを繊細に描き出した連作短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 単純な肉体。簡単な体。自分にあきれつつも、それがこんなに嬉しいことだったとは。
    噺家さんの小説ということで、リズミカルで威勢のいい作品なのかと思ってましたがどちらかというと女性が書いた応援歌の趣です。ヒロインたちは失礼ながら小説で主人公を張れるほどの人たちではなく。電車のなかで見かけても、まず印象に残らないであろう人々。バイタリティがあるでもなく、目標をもって悩むというより、なんだかなぁって感じで閉じている。実際に身近にいたら、自業自得、甘ったれてるんじゃないわい、と言いたくなると思います。ところが著者はどこまでも優しい。大丈夫、きっとハッピーになれるから、と気軽に言ってくれる。その軽さが、人間を肯定する噺家さんの姿勢に通じるのでしょうか。
    最後にはちゃんと繋がるのですが、途中まで繋がってないようで繋がっている感じの人間関係がよいです。巡りめぐって自分もこの作品の流れの中に存在できるんじゃないかな、なんて思いました。

  • 一人称だけどしつこくない文章でよかった!
    日常を毎日丁寧に穏やかに過ごしたいなーと思った!

  • 短編連作集

  • 「フェロモン」改題、再読
    ジュードロウのファンブログを更新する美佐江は学生寮のまかない職に就くが…「信者」ほか、五つの連作短編集

  • 1 奥様
    2 結婚指輪
    3 依頼人
    4 ペンダント
    5 マリオン

  • レトロ&ポップな表紙絵と、「ジュード・ロウのオデコがまた広くなった。」の書き出しに惹かれて読みましたが、思ったよりも普通なストーリーばかりで少し残念でした。

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著者プロフィール

神田茜(かんだ・あかね)
北海道帯広市生まれ。1985年に講談師の二代目神田山陽門下に入門、95年に真打に昇進。2010年『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞受賞。著書に『フェロモン』『好きなひと』『ふたり』『ぼくの守る星』などがある。

「2014年 『しょっぱい夕陽』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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