真夜中のパン屋さん 午前3時の眠り姫 (ポプラ文庫 日本文学)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591136249

感想・レビュー・書評

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  • B913.6-オオ 300310620

  • 2015/02/06

  • 既刊のシリーズ四作を通して思ったのは、悪も悪にはなり切れないところが結局は親なのかもしれないということ。

    自分から解放してあげることが唯一の救いだと思っている希実の母親とこだまの母親。愛を受けたことがないからって決してあげるつもりがないわけではない、けれど酷く不器用なこだまと幸太郎の父親。守りたいからこそ過剰に閉じ込めてしまう村上の母親。本当は誰よりも大切にしてあげたいのに、自分にも子どもにも傷を残さないと互いを保つ術がないなんて。でも、そこには精一杯の愛がるから苦しい。

    親子の愛のカタチは他のどの愛よりも複雑で、もしかしたら程よい距離のある人のことほど器用に思いやれて、うまく愛せるのかもしれない。

  • NHKのドラマを見て、読んでみました。
    ストーリーもサスペンスあり、ドラマありと飽きさせないことに加えて、何よりもパン作りの工程や食べている時の描写が香ってきそうなくらい素晴らしくって、読んでると焼きたてのパンをカプリと頬張りたくなります。
    4巻シリーズですが、続編がまた出ないかなと期待しています。

  • 3回くらい泣いてしまった・・・・・・。
    全体通して「母と娘」とか親子の重たい・・・おっっっっもたいエピソードを軸として進みます・・・。
    ついに物語も佳境に入ったって感じですね・・・。


    ソフィアさんには心から穏やかな幸せを掴んでほしい(愛)

  • 真夜中のパン屋さんのシリーズです。

    今回は希美の過去が明らかになる一冊。
    なぜ、真夜中なのか、そしてなぜ母親は美和子に希美を預けようとしたのかが明らかになります。

    そして今回もアイスパンがおいしそうです。
    ウィークエンドロールをめぐる一冊。
    お勧めです。

  • 図書館で借りた本。
    今回は、あるカップルの駆け落ち事件から始まる。
    そして、希実と母親、美和子さんの過去が明らかにされ、すべての謎が解ける。
    このシリーズは、面白くて夢中になって一気読みしたけど、これで終わるのかと思うと、少しいや、かなり残念です。ぜひ続編を!

  • シリーズ4作目
    従姉妹が転がりこみ母探しをするはめに
    希美の失われた記憶がほぐれてくるか

    ソフィアと安田さんの関係が気になるところ♪

  • このシリーズを読んでいて思うのだが、作者は書き始める段階で、どの程度シリーズ全体を構想するのだろう。
    やっつけて始めてしまうと辻褄合わせが出来なくなり破綻してしまうにちがいない。
    そういった作品を見かける事はあるが、本書は良く出来ている。
    そもそも、なぜ"真夜中のパン屋"なのか明らかになる辺りは鳥肌ものだ。
    今回も読者を飽きさせない、素晴らしい内容でした。

  • 人探しは事件性ないけど職業柄そんなことやってていいの?

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著者プロフィール

1975年、岐阜県生まれ。2005年に「ゆくとし くるとし」で第9回坊っちゃん文学賞大賞を受賞し、小説家としてデビュー。『真夜中のパン屋さん』で注目を集める。

「2019年 『路地裏のほたる食堂 3つの嘘』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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