- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591137277
感想・レビュー・書評
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心がきゅーっとなると同時に、
心が洗われていく作品。
震災孤児となってしまった3兄妹が
養子として引き受けてくれたゼロ先生と共に
成長していく物語。
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甘ちゃんやな って自分でも思うけど
泣けちゃったよ。
急な変身とか、普段の私やったらヒくのになぁ。
スっとはいって、しみ込んできた。
原田マハさんのお話はハッピーみたいなエンディングが多くて好き。
辛いのはリアルに溢れているもん。
このお話みたく
原田マハさんのキャラも前向いたことやし
私も顔あげてみっか ってね、そう思えるんだ。 -
何が起こったのか。
阪神淡路大震災だったのかぁ。
震源地から離れていても大きな揺れだった。あれを震源地近くで体験したらそれはもう生きた心地がしなかったに違いない。
目の前で両親を亡くし、見知らぬ男性とともに生活することになった3兄妹。
我慢することも多かっただろうに他人を思いやれる人間に成長。人とのつながりって血のつながりだけではないんだよね。
”生きている限り、私は希望を抱く”という冒頭の言葉いいな。 -
1995年に起きた、阪神淡路大震災を題材にした物語。
瓦礫に埋れた母親を目の前で亡くすという、とてもショッキングな現実を目の当たりにした幼い3兄妹が、偶然居合わせた心療内科医のゼロ先生に助けられる所から話は始まります。
その後の仮設住宅での生活、震災孤児になった事でクラスメイトから異質な物としての扱いを受けたりと、けっこう重い内容でした。
だけど、そういった中でも自分たちを引き受けてくれたゼロ先生との心の交流や、子供達の底抜けな明るさで前を向いて生きている姿に感動していたのですが………。
途中から、あれ?この作品はファンタジーなのか?という方向へ。
最後は何か拍子抜けした感じでした。
作者の言いたいこと、伝えたい事は分かるんだけど、もうちょっと違う表現ができたのではないだろうかと思いました。
登場人物達が魅力的だっただけに、少し残念です。 -
10頁目くらいで震災の描写が始まり…自分はここまでの惨事を体験していないのに、読みながら締め付けられるような気持ちになり泣きそうになった。
何が起きたのか分からず混乱したまま、自分の力ではどうにもできない状況に陥る恐怖。日常が一瞬で失われた時、自分だったら正気でいられないんじゃないかと思う。
そんな中でゼロ先生と子供たちの関係性がなんだか羨ましく思えた。お互いを大切に思うこと、心配しあうこと、悲しみや喜びを共有することで家族になってゆく彼らの在り方に、血の繋がりは関係ないなとあらためて思った。
むしろ他人だからこそ、思いやりや相手を知ろうとする気持ちが積み重なるのかも知れない。
そうゆう繋がりを得られる人は、素晴らしく意味のある人生になるんだろうなぁ。 -
いいお話しやったけど
名前って、どーよ -
阪神大震災を題材にした物語。実際に起こった震災では孤児が沢山いた事を考えると辛い…1995年生まれなので当時のニュースを知る事はなかったけど被災された方々がその後健やかに生活を送れるようになっていると良いな。
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背中の羽について色々考えを巡らせてみたけど、もう少し理解が追いつかなかった。ギリシャ神話知らないからなのかなぁと思ったので勉強してみようとは思う。
原田マハでなくても良い感は感じてしまった