(045)病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか (ポプラ新書 つ 2-1)

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  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (161ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591142226

感想・レビュー・書評

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  • 医師がどのように病気を診断しているかがよくわかっておもしろかったです。医師も神様ではないので、わからないことだらけで患者と向き合っている、というのは話を聞かなければわからないものです。

  • 医療に関するNHKの番組の監修や出演をされている膠原病の専門医の方が、現代医学、医療とはどういうものなのか、どう捉えてどう関わっていくべきなのかを医師の目線から論じています。専門用語も出て来ますがその都度例示を交え説明されており、文章自体も読みやすく1日で読み終えられました。

    西洋医学と東洋医学では病の捉え方が異なること。病院での受診とセルフケアとの関係性。問診と検査それぞれの役割。などなど。自分が病、病院、薬、医師などをどのように位置付けるかを能動的に考えるきっかけをつくり、良い指針となってくれる本です。

  • 病名がつかない体調不良は、原因も特定できず、つらい思いをしている方が多いと聞きます。また、検査結果に異常値はあっても、不調を感じない方もいます。

    「自覚症状はあるが検査では異常がでない状態」=東洋医学的未病。
    「自覚症状はないが検査では異常がある状態」=西洋医学的未病。

    と捉えて、様々な切り口から、病気と未病の境目を考えさせられる一冊。

    とりあえず、つけられる病名に対して、医者が確信を持てないこともあるとすると、患者としては、どう捉えればいいのか。痛みや症状の原因は、特定の部位の話なのか、身体全体のバランスの中での課題なのか。

    病気・不調について、改めて考えさせられ、特定の疾患ではなく、展開される一冊。納得感あり。誰もが、西洋東洋で区別されない、身体のコンディション不調について、理解につながる一冊でした。

  • 東洋医学の視点も盛り込んだ先生のお話。

    このような先生が増えることを望む。

著者プロフィール

1976年京都生まれ。医師。本籍は三条東洞院。ここは日本の漢方の革命児・吉益東洞が開業していた場所にあたる。浅井篤太郎(明治時代に漢方復権のため奔走した医師)と同じ名前だが、両親はこのことを全く知らないという。子どもの頃、人間の模型図の腸のかたちが巨大迷路に似ていることに興味を持ち、解剖図を眺めるのが好きになる。京都大学医学部卒。天理よろづ相談所病院、東京女子医大付属膠原病リウマチ痛風センター、北里大学東洋医学総合研究所を経て、現在JR東京総合病院リウマチ膠原病科(漢方専門外来)で診療をしている。わかりやすい語り口に定評があり、NHKドクターGに出演。西洋医学と漢方の双方を生かす医療をめざしている。

「2013年 『未来の漢方 ユニバースとコスモスの医学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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