- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591152751
感想・レビュー・書評
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「どうしてこんなに育児がしんどいのだろう」
私も0才育児、かなり実感しました。
夜泣きの理由、人見知りの理由、かわいいと思えない心理、赤ちゃんやママについて科学的に説明してくれていて、いわるゆ育児本とはまた違った形で勇気付けられました。「こういう状況なんだ」と目の前赤ちゃんの行動の科学的根拠を知れば、しんどい気持ちが少しでも救われるように思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
科学的根拠に基づいた子育てのお話。
人間の子育ては、なぜ難しいのか。納得した。
男性も変われる。 -
[図書館]
読了:2020/6/20
最近は常識になってきている事柄も多いけど、これが出版された2016年はまだまだだったよなぁ…。流れを変えたNスペだったと思う。
科学で証明されてはいても、迷信や信仰は変えられない、ってのがまた母親を追い詰めるのだろうなぁ。
「子育てがつらいのは、決してあなたのせいではありません。」
人間の赤ちゃんは、二足歩行の代償で小さくなった骨盤が原因で、ほかの動物より1年近く早い状態で生まれてくる。人間の子供はほかの動物より育てにくい。
「母性」は本能で最初から備わっているとのではない。人工飼育下のチンパンジーは、自分の産んだ子を我が子と認識できず、恐怖のあまり頭を掴んで引っ張り出し、床に叩きつけた。ほかの個体の出産や育児を知らないことが理由と考えられる。
オキシトシンは愛情を増幅する一方、怒りや攻撃性をも何十倍にも増幅する。母親はこの増幅された振幅の間を揺れ動く。
父親は母脳(泣き声に瞬時に反応、常に赤ちゃんを気にしている)にはなれない。しかし、子供のけがなど瞬時に敏感に反応してパニックになってしまう場合もあるので、ゆったり判断できる人がいた方がいい場合もある。
妻は自分がスーパーウーマンに変わってしまったことを自覚し、夫はそうはなっていないことを理解する。夫は子どものために心も体も変えてしまった妻のことを理解し、ならば自分には何ができるのかを考える。 -
最新の研究を多く載せてもらえていて説得力がありました
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第一子出産後、途方もなく不安な気持ちで押しつぶされそうな事が幾度もあった
夜中3時に授乳してる時には、一人世の中に取り残されてるような気持ちになり、朝主人も含め多くの人がパリッとした格好で外に向かう姿さえも羨ましく感じた
多くの育児書では子どもの成長を過程にフォーカスし、子どもを育てる上での必要条件で、母親であるそれを理解し我慢するものだと思っていた
本書は科学的アプローチで、子の成長について触れており、読んでいて非常に納得感があった
もうまもなく産まれる第二子
生物史上最も育てにくい生命体を愛おしく迎え入れたいと改めて思えた -
育児を科学することで、産後うつやイヤイヤ期が起きる理屈が見えてくる。ただイライラするのではなくて、どう解決すればいいか。夫婦以外にも是非読んで欲しい!NHKスペシャルの名著。
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出産前に読みたかった。
ホルモンの影響だとわかってたら、もう少しだんなさんを大切にできたかも(ごめん) -
精神的なことではなく科学的な根拠で「育児のしづらさ」が語られている点は面白かったが、対処法が乏しかったのがややマイナス。(これは当事者たちで考え、試行錯誤して乗り越えなくてはならないということだろう)
それでもこうした事実を「知っている」ことは大事だと思う。
印象に残ったのは以下の点。
・子育ての原型は「共同養育」。今の「孤育て」はその対極をいくもので、母親が孤独感を深めがち。
・母性は産んだときからあるのではなく、経験によって育まれるもの。
・夜間赤ちゃんが起きても睡眠中の可能性もある。10秒間様子を見守ってみる。
・抑制機能を鍛えるトレーニング。自分で理解させ行動させる。
・父より母の方がこどもに対する反応が早いのは当たり前。持ちうる能力、役割は違っていい。 -
科学で子育てを紐解くっていうコンセプトがまずよかった。不調や辛さは「ホルモンバランス!」って自分でよく言い聞かせてたけど、脳のつくりから辛さの原因が分析してあり、解決法もしっかり書いてあったのがよかった。乳児期からイヤイヤ期まで書いてあるのもなんだかお得感。
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論文レベルの統計やデータがすてき。でもそんなに抱え込まなくてもよいのにと…。