- Amazon.co.jp ・本 (345ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591152768
感想・レビュー・書評
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企画は大変良いと思う。
が、登場する作家さん達を知らない私からすると、やはり「この人誰だろうな」と思うことが多く、なかなか内容が頭に入ってこなかった。
ただの対談なので、書籍の醍醐味である、読者が自由に想像力を働かせる場面が少なかった。
動画でupされていたら、是非見たいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
加藤 最近、「クレイジーじゃない」アピールしてるよね(笑)
村田 そう、今はアピールタイムなんです。そのように呼ばれてキャラクター化され、きちんと読んでもらえない作家になるのはとても危険なことだと、尊敬する方から忠告していただいたんです。「クレイジーな人がクレイジーなものを書いている」と安全な場所から、自分にきちんと引き寄せずに読まれるようになってしまうよ、と。それは怖いので、できるだけ否定するようにしています。
村田 小さいころ、負の感情が自分のなかで生まれたときは「これは何なんだろう?」って考え続けるようにしていたんです。…
村田マイルール
「自分に湧き上がった感情、特に負の感情は、頭のなかで分析し、原形がなくなるまで研究して遊ぶ」
若林 ボクシングを始めたきっかけは?
角田 失恋ですね。三十三歳のときに。本当にへこんで、なにもできなくなってしまったんです。「三十代で失恋か。四十代になっても失恋するだろうから、心を強くしておかないと、この先耐えられない」と思って。
平野 僕も、何度か世界クラスの天才に会ったことがあります。音楽家とか画家とか、小説家とかね。やっぱり、独特の人の好さがありますよね。愛想の良さというか。すごくにこにこしていて、人あたりも柔らかい。そうでなければ、彼らはあっという間にこの社会から孤立してしまうから。だから、中途半端な人こそ自分を天才に見せようとして横柄になるんだと思う。本当にすごい人たちは、親切ですよ。
若林「今日わかってもらおうとすると口喧嘩になる」
柴崎友香「人の為にやらない」
自分の行動に、大義名分を与えちゃうのはよくないな、と思います。もちろん心から”人の為に”と行動できる人はいいんです。だけどわたしは、まずは自分ができる範囲で、自分がやりたいと思うことをやって、それを結果として、誰かの役に立ったり、喜んでもらえたりすればいい。あるいは「人」じゃなくて…たとえば、わたしは出身が大阪なんですが、”大阪の為に”のように、大きい大義名分を持たせちゃうとよくない。ちょっと尊大になってるし、そもそも、自分ができもしないことで無理をしちゃうと、結局出来がよくないんですよね。そういう自戒をこめたルールです。
西 たとえば若林さんに頼むことになったとして、お互いに知ってるやん。だから、断りづらいやろうな、と思うねん。若林さんが。それが嫌やねん。嫌やったら断ってほしい。気を遣わせるのが嫌やねん。「この本、そんなに好きじゃないけど頼まれたから書かなくちゃ」って思わせるのが嫌。難しいよなあ、帯って。
朝井 東村アキコさんという漫画家さんが「魔法を使えるようになりたい」って言ってて、すごく共感したんです。「パッてペンをかざしたら、漫画ができるような状態にまでいきたい」って。パッてパソコン開いたら長編ボーン!みたいな。そこらへんまでいきたい。
長嶋有 「一曲だけ聴きたくて聴きたくてレンタルで借りてきたCDの興味のない残りの曲もiTunesに入れる。逆に、人の家でかかった曲がたまたま変でも、その人の趣味なんだと判断しない」
本でも、「本棚を見るとその人の個性がわかる」と言うじゃないですか。嘘だと思います。友達が旅行先で買ったやつとか、自分のセンスとは違うお土産をくれるときあるじゃない?そういうものを、自分のセンスと無関係に、もらった縁で飾る人が好きなんです。「あなた、こんなセンスなんだ…」みたいに思わない、っていうことです。逆に、全部完璧なセンスにしている部屋を信用しない。普通に生きていたら、ノイズのようなものをもらったりするはずなんですよ。
若林 ノイズ本なり、ノイズお土産をね。
長嶋 そう。そういうものを、この人は冷たく捨てているんだろう、と。
山崎ナオコーラ 平野さんは、「天才」ってどういうものだと思いますか?
平野啓一郎 なんですかね?「その人の才能を、世間もまた愛する」ということもあると思います。 -
多くの作家さんと交流があるというのは彼の人柄なのでしょうか
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読み終わって思う、番組見たかったなぁと…
特に私の大好きな、朝井リョウ×西加奈子×若林正恭は本当に面白かった -
オードリーの若林さんと受賞歴のある若手作家の対談だが、本人たちの素のエピソードが面白く、作家に親近感が持てる。これを読むと、小説家という職業に就くためのレールはないのだろうと思う。小説を書くのに理論や構図の基本もあるのかもしれないが、そんなことは気にせず書いているイメージを持ってしまう。動画でもアップされているかもしれないので見てみたい。
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面白かった。こんな素敵な番組、どうして見逃していたんだろう…
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BSのトークバラエティを書籍化したもの。
「その人の書く小説の方が小説家より頭がいいと思う」という言葉に笑ってしまった。
もっといろんな本を読んでみたいと思った。 -
色んな本が読みたくなる1冊。
元々はテレビでやっていた、作家さんたちの対談を本にしたものだが、作家さんたちの人となりがなんとなく伝わってくるのと、こんなに身を削って小説は書かれているのかと驚いてもっと本が読みたくなる。テーマごとにおすすめの本を作家さんが紹介してくれるので、好きな作家さんがどんな本を読んでいるのかが知れるのも良い。 -
西加奈子さんの喋り口調が好き。オードリーのラジオも好き。小説家が薦める本が好き。
ということで、楽しく読めるにちがいないと思って手にとった本。おもしろかった。これを番組にしてくれるとは、さすがテレビ東京!
村田さん、中村文則さん、本のイメージとまったく違う。角田さんのボクシングも意外すぎる。 -
面白かった。
登場する、読んでない作者さんの本、読もうと思う。現代小説に関しては、初心者さんの私だからね〰️。