明日のひこうき雲 (teens’ best selections 44)
- ポプラ社 (2017年4月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591154298
作品紹介・あらすじ
――わたし、はじめて人を好きになった
14歳の等身大の、恋、友情、葛藤を描く青春ラブストーリー!
単身赴任中の父親、うつ病の母親、幼い弟……家族の問題を一身に背負い、いつも晴れない心を抱える遊。ある日、偶然見かけたサッカー部のキンちゃんが見せた鋭いまなざしに、惹かれていく。
ひょんなことから、親友の満里と転校生のあさみ、遊の三人で、サッカー部の押しかけマネージャーになり、恋と友情を育みながら、一歩一歩成長していく。
10代の繊細な心をみずみずしく描いた青春ラブストーリー!
感想・レビュー・書評
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3.3
→恋愛小説というよりは、主人公の女の子の家庭環境に重きが置かれている話でした。
女の子がどんな時も前向きな所が印象に残ったのと、弟がひたすらかわいかったです☺︎詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
主人公の明るく前向きな性格に、心を打たれた。
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少女漫画みたい。複雑な環境が遊の性格に影響してない。ご飯をまともに食べられないくらい貧しいのに、パンとお茶のペットボトルを病院の売店で買うのか。金銭感覚が不思議。食べられないくらい貧しいのに、サッカー部のマネージャーやるんだ。キンちゃんは女慣れしてるなと思ってたら、まさかの両思い。どこで遊を好きになったの?食べられないくらい貧乏で、残業減って給料減ったのに、外食に行くんだ。金銭感覚がわからない。
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はじめて恋をした少女が主人公。主人公の家庭環境がかなり暗い。
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親子関係に最初はビックリしました。
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この本の主人公は「遊」という女の子で、「遊」の家族の話を知っていく上で、こんな家族もあるんだと気づいた。
この本の登場人物は、どの子もとてもかわいくて、私が一番いいなと思ったのは「キンちゃん」という男の子だ。まっすぐなところとかがすごいいいなと思った。いろんなことが起こる中で、主人公の「遊」の気持ちに結構共感できた。
本の最後に「十代のときに出会いたい本」と書いてあって、いろんな本が紹介してあったので、その本も読んでみたいなと思った。 -
子供たちに何を背負わせてしまっているのだろう。
貧しさがもたらす心へのダメージ。
お金さえあれば、金銭的に豊かであれば。
世の中お金だけじゃないけれど、お金さえあれば、生活に余裕さえあれば、救われることはたくさんある。
ちゃんと仕事しているのに、遊んでいる訳ではないのに。
そのしわ寄せが、未来を担う子供たちに全部向かってしまう。 -
情緒不安定な母親と単身赴任中のうだつのあがらない父親を持ち、家庭のサポートが受けられずに日々を送っている女子中学生の遊は、一目ぼれしたキンちゃんに近づくためサッカー部に関わりはじめる。
最初は身勝手で無力だった彼女が、わがままではあるけれども少しずつ成長していく姿が描かれている。
王道の青春小説、といった感じ。 -
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2017年では129冊目