毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術

  • ポプラ社
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感想 : 26
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591154397

感想・レビュー・書評

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  • 筆者が言うように、本書は「文章を書くためのテクニックを述べたものではなく、書くときに気を付けてほしい点を挙げたもの」であった。
    分かりにくい文を、シンプルかつ読みやすく直すのが流石だなと思った。面白かった。勉強になった。
    後半は集中力がなくなり、パラパラ読み。

    【特に勉強になったところ】
    ・シンプル・イズ・ベスト。これが伝わりやすい文章の極意。
    ・つながりの悪い文は2つに分けるとすっきり。
    ・「〜いなく、」は不安定。「おらず」「ず」でつなぐと安定。
    ・列挙の場合、「〜たり」の繰り返しは必須。
    ・テンは多すぎても少なすぎても読みにくい。( )など活用する。
    ・漢字は意味をよく考えて選び、言葉を構成すること。
    ・ら抜き言葉に注意。さ入れ言葉もある。
    ・書き手としてはOKと思う文も、読み手が誤読する可能性はある。
    他にもまだたくさんあった。

    • ダイちゃんさん
      なおなおさん、おはようございます。ダイです。いつも、“いいね”を頂き、有難うございます。励みになります。文章を書くことは大変難しいです。私は...
      なおなおさん、おはようございます。ダイです。いつも、“いいね”を頂き、有難うございます。励みになります。文章を書くことは大変難しいです。私は、他人に伝えるのは大切と思い、文章本を時々読みます。「シンプル・イズ・ベストが極意」との言葉、勉強になります。今後も、レビューを始め書き続けたいと思います。これからも、よろしくお願いします。
      2022/09/13
    • なおなおさん
      ダイちゃんさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます。

      こちらこそいつも“いいね”をありがとうございます。嬉しく励みになります。
      ...
      ダイちゃんさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます。

      こちらこそいつも“いいね”をありがとうございます。嬉しく励みになります。
      本書は市の電子図書館の物で、いつも空いているので借り、スマホで気軽に読みました。パラパラ読みの部分もあるのに、ダイちゃんさんからコメントをいただき、恐縮です。
      文章術関連の本を読もうと思ったのは、ダイちゃんさんのブックリストに影響されたからです!!分かりやすい文章・表現・説明の本を紹介されており、興味がわきました。でも未読なのです…すみません^^;
      特に仕事の場で、シンプルかつ要点を押さえた伝え方をしたいなといつも思っております。
      こちらこそ、これからもよろしくお願いします(^^)
      2022/09/13
    • ダイちゃんさん
      今晩は。丁寧な返信コメントを頂き、恐縮です。有難うございました。
      今晩は。丁寧な返信コメントを頂き、恐縮です。有難うございました。
      2022/09/13
  • 改訂されタイトルも変更された「失礼な日本語」の元本ということで図書検索してみたら、運よくいつも利用している図書館にあったので借りました。
    3分の2くらい同じ内容ですが、こちらの方が字が大きく、わかってもらいたい部分が青字になっているので読みやすいですね。

    そんなわけで、レビューは「失礼な日本語」の方にまとめました。

  •  著者は『毎日新聞』のベテラン校閲記者で、同社の「用語委員会用語幹事」も務める人物。
     本書は、著者の豊富な校閲経験をふまえ、ありがちな言葉の間違いを紹介し、正しい日本語を指南していくもの。

     したがって、文章読本を連想させる「すごい文章術」というタイトルには、やや違和感を覚える。
     もっとも、よい文章を書くために必要な知識が多数紹介されているという意味では、文章術の本と言えなくもない。

     私はもう30年もライターをやっているので、日本語についての知識は人並み以上にはあると思う。
     それでも、書いた原稿の言葉の誤りを校閲に指摘されるなどして、「えっ? これって間違いなんだ」と気付いた経験は、けっこうある。それくらい、日本語は難しいのだ。

     本書に紹介されている言葉の誤用、不備についても、初めて知ったものがいくつかあった。

     たとえば、「居並ぶ」という言葉の「居」には「座る」という意味があるから、立って並んでいる人について「居並ぶ」と表現してしまったら、誤用になるのだという。うーむ、知らなかった。

     また、「姑息」は「卑怯」という意味に誤用されがちだが、本来は「一時しのぎ」という意味なのだとか。
     これも知らなかった。卑怯という意味で「姑息」を用いてしまったことも、たぶん何度もあると思う。

     これらの知識を得ることができただけでも、本書を読んだ価値があった。
     ライターや編集者なら、一読の価値はある本。著者の文章も平明で柔らかいタッチで、好感がもてる。

  • 『感想』
    〇ある意味国語の文法の教科書だから、隅から隅までじっくり読む気にはなれなかった。さらっと気になるところを読んだ。

    〇言葉やその解釈って、何となくで覚えているものも多い。そこで間違えているものは、間違えているという感覚がないから間違えていることに気づかない。

    〇自分が気づかないうちに、周りの誰かを怒らせたり傷つけたりしているかもしれない。それが怖い。

    〇パソコンで入力するとき、変換が間違いの方でしかできない場合がある。使われている言葉をOSに学習させているのだから、そうなることもある。変換できないからこれは正しくないんだと思ってしまわないよう注意。

    〇言葉は生ものだから、時代が経てば変わっていくもの。それは仕方のないことなんじゃない。意味が伝わることが大事なんだから。

    『覚えておきたいこと』
    ・お求めやすい → お求めになりやすい
    ・ご利用できます → ご利用になれます
    ・新年が明ける → ×
    ・貯金を切り崩す → 貯金を取り崩す
    ・知らなさすぎる → 知らなすぎる
    ・読まさせていただく → 読ませていただく
    ・自信なさげ → 自信なげ
    ・所在なさげ → 所在なげ
    ・知ってか知らずか → 知ってか知らでか
    ・押しも押されぬ → 押しも押されもせぬ
    ・願わくば → 願わくは
    ・「すべからく」は「ぜひとも」ということ
    ・ドキっと → ドキッと
    ・「ほど」など助詞は平仮名が適切
    ・「失笑する」は思わず笑ってしまうこと

  • ことばに対する感度を上げる必要を実感。辞書はやっぱり頼りになる、が、ことばは時代とともに変化する生物のようである。

  • 文章術というよりも、よくある誤用、誤字についての紹介本。校閲のテクニック的な話題もそんなには多くなくて、こういうところ間違えがちだから知っておきましょうねーという程度。しかし実際に知らなかったことや知っていても深く考えなかったことなども紹介されていて、けっこう楽しく読みました。よくある誤用を紹介するときにちょっとうまいこと言おうとしてる感がいかにも新聞社の本ぽくて、ちょっと笑ってしまった(失礼!)

  • 注意すべきって元々知らないと注意できないよねってやつ集。
    新聞の用字用語に留まらず、「国語に関する世論調査」や各国語辞典を引きながらの落としどころという書き方で受け入れやすい。

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