まぼろしの怪談 わたしの本 (ポプラポケット文庫 77-18)

著者 :
  • ポプラ社
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156537

作品紹介・あらすじ

ひそかに作家にあこがれていたわたしは、友人の勧めで物語を書くことに。偶然手にしたノートを書き進めていくと、なぜか書いたことが現実なって……。「あかずの教室」に潜んだ「こっくりさん」が呪いをひきおこしている――!? 数年後、大学生になったわたしも登場する、ダブルで怖い怪談集!

感想・レビュー・書評

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  • ひそかに作家にあこがれていたわたしは、友人の勧めで物語を書くことに。偶然手にしたノートを書き進めていくと、なぜか書いたことが現実なって……。「あかずの教室」に潜んだ「こっくりさん」が呪いをひきおこしている――!? 数年後、大学生になったわたしも登場する、ダブルで怖い怪談集!

  • 怖い話を読みすぎて、怖い話展開がだいたいよめるようになってしまった私。そんな退屈な状態をぼやいていると、友人に自分で怖い話を書いてみたらどうかと勧められた。小説を書くことに憧れていた私は、怖い話を書き始めるが……。 *** 児童向けの怪談本。このシリーズは多く出ており最初から読み進めようと思ったが、それぞれが独立しているようなのでこちらから。 内容は軽めの怪談話が十数話ほど。どれもサックリ読める。 学校の七不思議がテーマのためどこかで聞いたことがある話もあるが、その中の四枚の油絵をテーマにした怖い話が一番怖かった。正確に言うならば、その油絵の怖い話から"勝手に派生した"怖い話の方。特に日本人形が家まで尋ねてくる話はゾーッとする。 ノートに書いたことが実際に起こったり改編されたりして、怖い目に合う話は好きなので読んでいて非常に楽しい。

  • 学校の怪談を自分で取材して書いてみることに。
    すると、書いたことが現実になったり、書いてないことが書かさっていたり、と不思議なことが起こりだす。

    自分でも書いてみたら?と進めてきた友達が怪しいかと思ったけれど、そんなことはなかった。
    山岸さんも産休の先生の代わりにきた先生として登場。

    怪談の作り方として、2つの話をくっつけて、新しい怪談を作る方法が出てくる。
    なるほど…。
    作者もやっていそう。

    本全体が小学生のときの体験をもとに書いた怪談となっていて、大学生になって取り壊される母校に向かうと、かつてのこっくりさんの事件はまだ終わっていなかったという流れ。クレーン車が勝手に動いたり、乗っている人が泥に飲み込まれる幻を見たりと、主人公にだけ危害が及ぶわけじゃないのが大掛かり。

    最後に再会した山岸さん、9年前と変わらない姿、いや、寧ろ若返っている?というのが気になる。
    人ならざる者の印象付け?

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著者プロフィール

緑川聖司(みどりかわ・せいじ)
大阪府出身。2003年『晴れた日は図書館へいこう』(小峰書店)で第1回日本児童文学者協会長編児童文学新人賞の佳作となりデビュー。主な作品に「本の怪談」シリーズ、「怪談収集家 山岸良介」シリーズ(ともにポプラ社)、「七不思議神社」シリーズ(あかね書房)などがある。『世にも奇妙な物語』(集英社みらい文庫)、『炎炎ノ消防隊』(講談社青い鳥文庫)など、ドラマや漫画のノベライズも手がけている。

「2023年 『意味がわかるとゾッとする  怖い博物館』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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