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- Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591158241
感想・レビュー・書評
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漁師のお話でした
漁師の若い頃のお話とそれから数十年後のお話
狙うは巨大メカジキだが詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
吉村龍一『海を撃つ』ポプラ文庫。
海を舞台にしたネイチャー・アクション中編小説。描かれているのは、吉村龍一のデビュー作『焔火』にアーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』を足したような物語である。
昭和初期、北陸の漁村で育った二十歳の十兵衛は苛酷な龍神参りを成功させ、村に久し振りの大漁をもたらす。村の英雄となった十兵衛だったが、それも束の間。村の掟を破り、村八分となった十兵衛は突きん棒漁師の伝照に弟子入りし、三陸の海で修行を始める。
昭和初期から末期まで、北陸と三陸の時間と場所の変化が全く伝わらず、登場人物の成長も巧く描かれていないように感じた。吉村龍一の最高傑作『光る牙』に比べるとかなり物足りない。
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