海を撃つ (ポプラ文庫 よ 3-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591158241

感想・レビュー・書評

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  • 漁師のお話でした
    漁師の若い頃のお話とそれから数十年後のお話
    狙うは巨大メカジキだが

  • 吉村龍一『海を撃つ』ポプラ文庫。

    海を舞台にしたネイチャー・アクション中編小説。描かれているのは、吉村龍一のデビュー作『焔火』にアーネスト・ヘミングウェイ『老人と海』を足したような物語である。

    昭和初期、北陸の漁村で育った二十歳の十兵衛は苛酷な龍神参りを成功させ、村に久し振りの大漁をもたらす。村の英雄となった十兵衛だったが、それも束の間。村の掟を破り、村八分となった十兵衛は突きん棒漁師の伝照に弟子入りし、三陸の海で修行を始める。

    昭和初期から末期まで、北陸と三陸の時間と場所の変化が全く伝わらず、登場人物の成長も巧く描かれていないように感じた。吉村龍一の最高傑作『光る牙』に比べるとかなり物足りない。

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著者プロフィール

吉村龍一(よしむら りゅういち)1967年、山形県南陽市出身。高校卒業後自衛隊に入隊し、陸上自衛隊施設科隊員として勤務。除隊後、近畿大学豊岡短期大学卒業。2011年、「焔火」にて、第6回小説現代長編新人賞を受賞してデビュー。単行本として刊行された。2013年、第2作目『光る牙』を刊行、同作は第16回大藪春彦賞候補作となる。そのほかの著書に『旅のおわりは』(集英社文庫)がある。

「2017年 『隠された牙 森林保護官 樋口孝也の事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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