- Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591163436
感想・レビュー・書評
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短編あまり好きではないのですが…どーしてもその先が気になっちゃっう。
どの話もとても面白くて
あと何ページで終わっちゃうって思いながら読むくらい。
ほんとに短編ってもどかしい(いい意味で)
もっと続きが読みたい!
それが短編のよいとこなのかな…
ちょっと冷めてて、でもまだ知らない事もたくさんあってこれからだって感じが高校生のころあったなぁって何となくおもいだしました。
読む世代によって感想が変わるでしょうね。
また読みたいなって思う作品でした。
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日常と非日常のまじわるこの絶妙なかんじ…すごく好みだった。
読者にゆだねる終わり方も◎
自分好みでない結末よりは妄想する方がいいし…
何回も読みたくなるし、読む返すと伏線もたくさん見つけられて感動した。
この春自分も高三になるからか、同じ高三の女の子が主人公の「生き残り」が一番印象に残った。彼女のような恋への積極性は皆無だけど、似たような考え方に共感してしまったり、篠くんのような性格の子いるなぁ、そういう子が好きだった、と思ったり、最後は号泣してしまった。
「空と窒息」蒸し暑い空気感が伝わってきたのと、秘密を共有したことで変わっていく香乃との関係がとてもよかった。
「昆虫標本」兄にゲームで負けた、という藍莉のセリフでまさか?!となった。
とにかくこの時期に読めてよかった。
高三の夏を過ぎてからだともっと高校生活謳歌しておけばよかったって後悔しそうだし。
今同級生に全力でおすすめしたい一冊。
毎日を人生最後の日のように全力で生きよ、という発想は、わたしにはちょっとマッチョすぎるけど、毎日を高校生活最後の日のように全力で恋せよ、というのはいいな、と思った。きらきらしていて。「生き残り」 -
深沢仁『この夏のこともどうせ忘れる』
2019年 ポプラ文庫ピュアフル
タイトルにひかれて購入。初読み作家さんでした。
5編からなる短編集。
どれもが高校生の夏の物語を描いています。
ポプラ文庫ピュアフルだし、タイトルや高校生、夏といったキーワードからキラキラした青春や煌めき、そして葛藤みたいなものを勝手にイメージしてましたがかなり違っていました。
悩みや人とのつながり、家族、人として生きるみたいなテーマがつまった短編集でした。
ちょっと重めのテーマだったりもするけれど、いい意味でとても考えさせられたりもするお話でした。
思春期って本当に色んな悩みを抱えているけど、高校生たちが抱えるには大きすぎる悩みだったり。
個人的には「生き残り」が一番心に響いたかな。
どれもがビジュアライズされ、とても湿度を感じる物語たちでした。
#深沢仁
#この夏のこともどうせ忘れる
#ポプラ文庫ピュアフル
#読了 -
青春小説やっぱり好きだなと思った。
切なくてチクリと胸を刺されるような感情になった。
特に「生き残り」が好きだった。 -
背ラベル:913.6-フ
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学生時代に超はまっていた携帯サイトの作者さんが、
まさかの商業デビューしていたと聞いて、とりあえず短編集をと購入。これからの季節にぴったりだし。
読んだ瞬間、あーーーー好き!って思った。
そうそう、この文章が好きだった。
淡々としていて、だけど耽美で、切なくて、あふれるくらいの思いが読み取れるのに、直接的な言葉は言わない。
もう最高。
忘れられないようなひと夏の思い出なのに、
このタイトルですよ。もう~~~~好き!
生き残りがめちゃ好きだった。
高校生の恋愛って「いつか終わる」が前提なところがあって、でもその時は全力で恋をしていて。
終わりが見えている恋愛って苦しいなあって胸がぎゅっと痛くなった。
あとがきに、BGMが書いてあって、
そういえばこの作者さんこういうこと書く人だった~って終始エモかった。