- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591164426
作品紹介・あらすじ
ネットで知り合い、それぞれの事情から練炭自殺を画策する四人の男女。炭に点火しようとした瞬間、彼らは偶然銃撃事件を目撃してしまう。撃たれて倒れる男、銃を放り出して逃走する犯人。
四人は戦慄するが、倒れて動かない男の側に大量の札束が転がっているのを見た瞬間、邪な気持ちが芽生える。その後彼らの取った行動が、想像を絶する恐怖の扉を開けてしまう……。
予測不能の衝撃的な結末、最恐のエンターテインメント。
感想・レビュー・書評
-
自殺サイトで知り合った4人。車内で練炭自殺をはかろうとした時、殺人事件を目撃してしまう。その現場に残されていた大金をネコババした四人のその後は。
さっと読めるエンターテインメント。普通にハッピーエンドではなく、ブラックなとこあり。書いている方も楽しんでいるのかな。所々にいろんなことちりばめてるし、最後まで気が抜けなかったね。よく考えられた物語ではあるけれど、あまり後味は良くはない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
表紙の写真(?)から切羽詰まった感が想像できますね。
確かに切羽詰まった内容です。
命がけと言ってもいいでしょう。
ラスト、まんまと騙されました。
突然の急展開に突入するのですが、あまりの想定外に目が点状態となりました。
(5秒くらい停止していたと思う)
私は登場人物4名に心から同情していたのですよ。
それが、あのトリックですよ。
私のピュアな心を返して欲しい。笑
そのくらいやられた感がありました。
もう、笑うしかない!
それと同時に、自分でなくてよかった、という安心感も。
エピローグ読むと、笑いを通り越して恐怖しか残らない。
自由と金とどっちがいいか、究極の選択が頭をよぎりました。
ともあれ、登場人物たちの今後を祈るばかりです。 -
ラストのどんでん返しが強烈だった。この作者は発想にセンスがあると思う。4人の男女が練炭自殺しようとしていたら、車かやってきて車内でHし出して、そこに別の車がやってきて女は拉致、男は射殺。3000万の金を彼らが持ち逃げ、それでやくざたちにはめられて一人ずつはめられていくというミステリー形式のエンタメなんだが、実によくてきていた。おもしろかった。途中、展開がマンネリになっていくが、ラストにひねりがあったから良しである。
-
集団自殺を試みる四人が思いがけず目撃したのは、殺人事件の瞬間。そしてその場に残されたいわくありげな大金。そのお金があれば人生やり直せるかも、と自殺を取りやめた彼らだけれど、もちろん人生がそううまくいくわけもなく。次々に追い詰められる彼らの「往生際」はいったいどうなってしまうのか。はらはらどきどきのサスペンス。
……なのだけれど。これ以上はやめておきましょう。まさかそういう話だったとは。思えば不自然なところがあったのは、みんな伏線だったのか! 軽いテンポですいすい読めるので、つい違和感を読み飛ばしてしまっていました。うーむ、やられた。 -
練炭自殺を考えていた4人が、殺人事件を目撃して残されていたお金をネコババ、その後自殺を諦めた4人が巻き込まれる事件。3人目まではのほほんと読んでたけど、4人目の最後でまさかの展開。このオチは分からなかったなぁ…。
結構伏線張ってあったり、小ネタが織り込まれたり、面白かった。 -
自殺サイトで知り合った4人が練炭自殺しようとするが失敗。生きる気力がでてくるが…どんでん返しの連続でエンタメとして楽しいけど後味悪かった。