OJOGIWA

著者 :
  • ポプラ社
3.46
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本棚登録 : 204
感想 : 28
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591164426

作品紹介・あらすじ

ネットで知り合い、それぞれの事情から練炭自殺を画策する四人の男女。炭に点火しようとした瞬間、彼らは偶然銃撃事件を目撃してしまう。撃たれて倒れる男、銃を放り出して逃走する犯人。
四人は戦慄するが、倒れて動かない男の側に大量の札束が転がっているのを見た瞬間、邪な気持ちが芽生える。その後彼らの取った行動が、想像を絶する恐怖の扉を開けてしまう……。
予測不能の衝撃的な結末、最恐のエンターテインメント。

感想・レビュー・書評

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  • 自殺サイトで知り合った4人。車内で練炭自殺をはかろうとした時、殺人事件を目撃してしまう。その現場に残されていた大金をネコババした四人のその後は。
    さっと読めるエンターテインメント。普通にハッピーエンドではなく、ブラックなとこあり。書いている方も楽しんでいるのかな。所々にいろんなことちりばめてるし、最後まで気が抜けなかったね。よく考えられた物語ではあるけれど、あまり後味は良くはない。

  • 表紙の写真(?)から切羽詰まった感が想像できますね。

    確かに切羽詰まった内容です。
    命がけと言ってもいいでしょう。

    ラスト、まんまと騙されました。
    突然の急展開に突入するのですが、あまりの想定外に目が点状態となりました。
    (5秒くらい停止していたと思う)

    私は登場人物4名に心から同情していたのですよ。
    それが、あのトリックですよ。
    私のピュアな心を返して欲しい。笑
    そのくらいやられた感がありました。
    もう、笑うしかない!
    それと同時に、自分でなくてよかった、という安心感も。

    エピローグ読むと、笑いを通り越して恐怖しか残らない。
    自由と金とどっちがいいか、究極の選択が頭をよぎりました。
    ともあれ、登場人物たちの今後を祈るばかりです。

  • 一気読み(笑)

    こんなん 表紙で出オチ ですゃん。
    って 思ったケド、まぁテンポのいぃ事♪
    ドッキリである事はオチとして弱かったケド 最後の「あいつらの人生を消費してやりましょう」なんて、今の配信系のリアリティーショーの本音なんでしょね
    (つд;*)


    風刺が効いてる。


    !! だ、だから風船と針??

  • ラストのどんでん返しが強烈だった。この作者は発想にセンスがあると思う。4人の男女が練炭自殺しようとしていたら、車かやってきて車内でHし出して、そこに別の車がやってきて女は拉致、男は射殺。3000万の金を彼らが持ち逃げ、それでやくざたちにはめられて一人ずつはめられていくというミステリー形式のエンタメなんだが、実によくてきていた。おもしろかった。途中、展開がマンネリになっていくが、ラストにひねりがあったから良しである。

  • 集団自殺を試みる四人が思いがけず目撃したのは、殺人事件の瞬間。そしてその場に残されたいわくありげな大金。そのお金があれば人生やり直せるかも、と自殺を取りやめた彼らだけれど、もちろん人生がそううまくいくわけもなく。次々に追い詰められる彼らの「往生際」はいったいどうなってしまうのか。はらはらどきどきのサスペンス。
    ……なのだけれど。これ以上はやめておきましょう。まさかそういう話だったとは。思えば不自然なところがあったのは、みんな伏線だったのか! 軽いテンポですいすい読めるので、つい違和感を読み飛ばしてしまっていました。うーむ、やられた。

  • 練炭自殺を考えていた4人が、殺人事件を目撃して残されていたお金をネコババ、その後自殺を諦めた4人が巻き込まれる事件。3人目まではのほほんと読んでたけど、4人目の最後でまさかの展開。このオチは分からなかったなぁ…。
    結構伏線張ってあったり、小ネタが織り込まれたり、面白かった。

  • 自殺サイトで知り合った4人が練炭自殺しようとするが失敗。生きる気力がでてくるが…どんでん返しの連続でエンタメとして楽しいけど後味悪かった。

  • 中年女、中高年男、若い女、若い男の4人が車で集団練炭自殺をしようとした時に、目の前でヤクザのイザコザで殺人事件を目撃して、しかも金をネコババする。取り敢えず自殺をやめた4人に迫るヤクザの魔手。それぞれは追い詰められて無残に殺されていく。

    というのがドッキリで死際の往生際と言うネット番組の仕掛けだったと言うオチ。よくこんな事思いつくなぁ。

  • 見事に騙された!あっけなく全員殺されるから、どうなるかと思ったら、そうきたか!それも、またエピローグまで読むと驚愕。あの社長の思惑が怖すぎる。

  • 単純に面白かった。
    自殺しようとしたら殺人現場を見て大金を手に入れてどうなるのか。よくそんな設定思いつくなぁ。

    連帯保証人になって借金苦なオーバー、横領して無職の粗大ごみ、シンママの母にも置いていかれ仮想通貨で友達を失った化け猫、エリート家族で唯一東大に落ちた失敗作。

    話がスラスラ進むので怪しいとは思ってたけど、なるほどというか、やっぱり。賛否両論ある倫理観。それを考えさせる狙いなんだよね。

    まぁ小説だし、設定を否定しちゃいけないけど、真剣に信じてる人をダマして笑うのは、どうしても抵抗がある。だから、個人的にドッキリが苦手。
    微笑ましかったり、笑ってもらうことを仕事にしてる人はいいとは思う。

    ブクログ愛用してる人は、読書好きだからネットを見る時間が比較的少ないんじゃないのかな?!
    私自身、動画とか殆ど見ないから、ネットに振り回される事はない。と思っているけど、過信かな。
    最後の一言は他人事でありたい。

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著者プロフィール

藤崎 翔(ふじさき・しょう)
1985年、茨城県生まれ。茨城県立竜ヶ崎第一高等学校卒業。高校卒業後、お笑いコンビ「セーフティ番頭」を結成。ネタ作りを担当。2010年にコンビを解消し、小説を執筆。、2014年、初めて書いた長編ミステリー「神様のもう一つの顔」(のちに「神様の裏の顔」に改題)で第34回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、小説家デビューする。著書に『私情対談』(のちに『殺意の対談』に改題)『こんにちは刑事ちゃん』『おしい刑事』『恋するおしい刑事』『お隣さんが殺し屋さん』がある。


「2018年 『時間を止めてみたんだが』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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