([ほ]4-5)活版印刷三日月堂 空色の冊子 (ポプラ文庫 ほ 4-5)

  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591164808

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ5作目、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。

    本編では描かれていなかった弓子の家族が登場して、温かい家族のもとで育ってきて良かったと思えました。

    このシリーズの主人公も、少し前に読んだ「ツバキ文具店」や「農ガール、農ライフ」の主人公もたまたまだけど天涯孤独の独身女性。

    ぬくぬく生きている私には、読んでいて心苦しくもなるけれどど、優しい文章や主人公の前向きな生き方には惹かれます。

    シリーズ最後の6冊目は、本編の未来の話のようなので、弓子が幸せになってほしい。

  • 三日月堂に関わった人達の想いが詰まったストーリー。じんわり感動。

  • みんな必死に生きていた時代。
    少しずつ溢れていったが、パンドラの箱に希望は残っている?

  • 5巻目で本筋から外れて短編集。
    ウエスタンの話はくどい感じがしたんだけど、他の人の話はまあ。
    スピンオフってことか。

  • 活版印刷三日月堂の前日譚をあつめたもの。語り手は、雑誌ウェスタンに西部劇エッセイを書いてたライター。弓子の父。弓子の祖母。弓子の母カナコの大学時代の友人裕美。三日月堂の先代の取引先の和紙屋。三日月堂の先代である弓子の祖父。弓子が三日月堂に引っ越す前夜にやってきた大学生時代の友人。弓子やその母カナコも、語り手とはなっていないが、まわりの人の目から描かれ、弓子の三日月堂の物語が始まる前のことに触れられてうれしい一冊。/「いっしょに探しにいくことがほんとうのさいわいなんじゃないか、って」(カナコ)/「たまにはいいよ。人には優しくされた記憶が必要だ」(三日月堂の先代)/「正しさとは誰かにとっての正しさであって、ほかの人にとってそれが正しいとは限らない」(裕美)

  • 三日月堂の過去にまつわる番外編。1~4巻に出てきた様々なお話の関係者だけでなく、名前だけ出てきた故人なども登場する短編集。

  • カラスの親父さん、お父さんの修平さん、おばあちゃんの静子さんに、会えてとてもうれしい。

  • 2021#12

  • Some couples break even if they have children.
    Being alone is not always unfortunate.

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00602436

    小さな活版印刷所「三日月堂」。
    店主の弓子が活字を拾い刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった言葉――。
    弓子が幼いころ、初めて活版印刷に触れた思い出。祖父が三日月堂を閉めるときの話……。
    本編で描かれなかった、三日月堂の「過去」が詰まった番外編。(出版社HPより)

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著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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