大奥 13 (ジェッツコミックス)

  • 白泉社
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592145479

感想・レビュー・書評

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  • とうとう幕末まできましたね。

    13巻は少しだけ明るい気がする。
    瀧山・阿部正弘といういいキャラが将軍の周りをかためているせいか。
    もちろん性にまつわる陰惨さは、これまで通り容赦なく盛り込んであるけれど。
    瀧山の「ひどい境遇を体験しましたが、それが何か?」という強さが爽快。

    いよいよ篤姫登場で、有名史実をどう料理して見せてくれるのか楽しみ。

  • 家康が人質になった際、共に送られたという家臣の阿部家の挿話から幕を開けるこの巻は、男名を持って女当主となった阿部正弘が中心となる。男が表舞台に出ることで軋轢があちこちで見られるようになった中、後の女将軍家定に降りかかる残酷な苦難の数々、意外な登場を見せる最後の大奥総取締瀧山、そして薩摩からやって来る家定の婿と言えば…と盛り沢山な展開でクライマックスへ向かう。これまで登場した側用人・御用人と同様に個性が強い正弘はかなり魅力的。彼女のような政治家が現代にもいてほしいな。

  • とうとう時代は激動の幕末へ。
    阿倍正弘は幕政の改革を押し進め、瀧山は大奥総取締役として家定を守るために身を粉にして勤める。
    そしてとうとう、「篤姫」の登場。
    大奥の最後を彩る人物たちが顔を揃え始めた今回。昔見たNHK大河ドラマの「篤姫」を思いだしつつ、幕臣たちの目論み、島津の画策、「篤姫」の動向、そしていずれ出てくる「皇女和宮」。どのように大奥の終焉を描くのか楽しみ。
    あ、そういえば、大奥の黒木さんは、あの黒木さんの子孫ですかね?(笑)瀧山とかかわってくるのかなあ。

  • 阿部正弘一代記のような13巻。

    ペリー来航。日米和親条約締結。家定将軍就任。篤姫登場。
    舞台は整ったかな。

    激動の幕末。家定。篤姫。正弘。瀧山。
    彼、彼女たちの関係が、外国や雄藩の思惑にどう翻弄されていくのか。手綱をどう取ろうとするのか。
    いや、楽しみだわ。

  • 13巻目にして13代将軍の物語。
    瀧山というとドラマの某女優を思い浮かべ、阿部正弘というと歴史で習ったのはどうも気弱な人というイメージでしたが、この阿部さんは強く賢い。

    瀧山さんと最後には……なんて望んだりもしますが、さて、最後の最後で登場した篤姫様。
    こちらも某大河の女優を思い浮かべてしまいましたが、まあなんともいい男っぷり。
    おまけに次巻予告がそそられるではないですか。
    陰謀渦巻く大奥のクライマックスとなるのか。
    黒木さんもまた出てきましたしね。
    2017年まで生きてないと続きが読めないぞ!

  • 文化文政時代赤面疱瘡が克服された為男子が急増し俄かに豊かになった江戸庶民の家に元々は京都の文化であった雛飾りが飾られるようになる 詳しい意味は分かりませぬ異国を打ち払えという意味だというくらいしか 国中が現実から目を背けて攘夷という夢に酔っておるようです 正弘が長崎に創設した海軍伝習所は後の明治政府の海軍の基礎となった_阿部正弘に才能を見出された勝海舟もこの海軍伝習所で三年間研鑽を積む事になる

  • 阿部正弘登場。有能だが、普通っぽいところがいい。そして、本作を、ラストまで導く瀧山も。

  • 家斉が女を信用出来なくなる気持ちは分かる。
    だが御台様を嘘吐きにさせたのは自身が不甲斐無かったからなのに。
    代々仕えてきた阿部家の歴史も知らず
    身代わりとは大袈裟な、と言ってしまうところも残念だ。
    祥子様の賢さとの対比とは言え。

    伊兵衛さんの息子さんの描写は嬉しいが
    その弟子の新之助の境遇があまりに不憫。
    その分、正弘との出会いがほっとする。
    疲れた時に頭の良い人と話したくなる正弘の気持ち、
    非常によく分かる。

    遠山の金さんがちょっと出てくるのも気が効いていて良い。
    徳川斉昭のキャラ設定は個人的にイメージ通りに不愉快で豪快な人だった。

    祥子様も、父は勿論母親にも恵まれていなくて気の毒過ぎる。
    母が守ってくれない上、嫉妬して毒を盛ってくるなど救いようがない。
    結婚して家を出るのを希望にしていたのにそれを断たれたとき
    どれほど絶望したことか。
    家慶が来るという先触れがあったら正弘を呼ぶことしか対処が出来ないものだろうか。口惜しい。

    史実の家慶と家定のエピソードからするとだいぶ掛け離れた人物像かと思うが
    非常に面白い。
    広大院様はお年を召されてもお考えのしっかりされた方のままであることは嬉しいのだが
    家慶がすぐ身を引かないところが歯痒い。
    それを受けて家定が、カステラを作りながら世間話のついでのように
    月に4度あった嫌なことが2度になった、それで十分だ
    と正弘に告げるところがあまりにも悲しかった。
    流石に正弘でなくとも、これはどうあっても早急になんとかせねばと思うだろう。
    両親には恵まれなかったが、家定公がせめて家臣には恵まれていて本当に良かった。
    火事をきっかけにしての広大院様の采配も見事だし
    史実である火事が見事に織り込まれている。
    確かに歴史に残っていることが真実とは限らないのだ。
    広大院に言われたにも関わらず
    家慶の執着、心底気持ちが悪い。

    家慶相手に鯉口が切れる瀧山には惚れ惚れしたし
    ここぞというときの流水紋の裃が恰好良かった。

  • この巻あたりから青天を衝けと重なってくるので楽しみ。
    赤面疱瘡が収まって、当主を女にするのか男にするのかという点が問題になってきている。
    時代は家慶(吉幾三)から家定(渡辺大知)、老中阿部正弘(大谷亮平)の時代。
    家定と阿部のコンビがよい。そして阿部は有能でかわいい。
    家慶は性的倒錯者としてだいぶひどい描かれ方をしている。
    ラストで篤姫(上白石萌音)登場。
    ※()内は青天を衝けの配役

  • 表紙は、瀧山と阿部正弘。
    ラストで篤姫登場。

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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