夏目友人帳 26 (花とゆめCOMICS)

著者 :
  • 白泉社
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592193760

作品紹介・あらすじ

幻の術具を作っていた里・灯邑で、猫型の器を狙うコレクター・伴。
夏目は伴に対抗すべく、的場と共に里に封印された術具を取りに向かう。
だが既に箱の中は空で……?
一方、基地で猫達を守る名取とニャンコ先生に、陶器の人形が襲いかかって来て!?
2021年1月刊

感想・レビュー・書評

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  • ブクログさんの新刊通知がきて、本屋に急いで買いに行きました。

    前作に続き、的場さんと名取さんと一緒に祓屋と戦う話。お二人とニャンコ先生は人気があるんだなと思いました。

    もう一つのお話は、
    亡くなった恋人を思いながら、生きていたのかと思うと、悲しいお話だと思いました。

  • 前作に続く事件の続きと、東屋の謎、依島と訪れた屋敷。
    夏目が体験する人の縁、妖との縁を描く。
    第百三~百四話・・・焼物の里を巡る事件の続き。襲ってくる
       謎の人形の正体は?そしてニャンコ先生似の猫たちは?
    第百五話・・・偶然発見した東屋で寛ぐ夏目と田沼、ニャンコ先生。
         貼り紙で言葉を交わす相手は、誰なのか?
    第百六~百七話・・・偶然出会った依島と共に、彼の亡き友人の
     屋敷を訪れた夏目とニャンコ先生。もてなす三姉妹の正体は?
    様々な想いが漂っています。
    魂が宿った器の想い。その地を守るためだが、ヒトの介在で
    変容してしまう。禁忌を犯した結果と術具として入手したい者。
    人の願望と後悔の想いも交じり合う・・・ニャンコ集団は激ラブ♪
    にぎやかな客人が来てくれる喜びを想う、東屋。
    夏目と田沼の関係も会話が普通になってきて、良かったです。
    “父”の願いをかなえるために依島の訪問を待ち望んだ、妖たち。
    夏目がいることで、彼と名取、的場の三者三葉の縁が、
    また少し繋がっていくような感じもありました。そして、
    名取に「今回は世話になったな小僧」と言う、ニャンコ先生も。
    過去の自分と重ね合わせた依島の姿、今後も彼との縁が深まる
    ことがありそうな感じ。また登場して欲しいなぁ。
    あ、伴の主の正体にはびっくり!登場するのを期待します。

  • 久しぶりの夏目友人帳。陶器の里で猫がたくさん出てきていたことは覚えていたけど、伴さんて誰?がしばらく続く。
    夏目チームも名取さんと的場さんと勢揃い。二人が協力して人形陶器の動きを止めるところは熱い。
    しかもそこで夏目が、ではなくにゃんこ先生が最後美味しいところを持っていくのだから(笑)
    なんとなく、夏目だったらちゃんとあの人形壊せていたかなって。最後の最後で手加減しそうな気もしてしまう。だからにゃんこ先生でよかったな、と。
    その壊すためのハンマーを預かり続けてきた前髪
    くるんちゃんがかわいい。
    招き猫の手をずっとしてるのに、陶器人形が式を食べるシーンではしっかり夏目の袖握ってるし、恐怖にぶわっとなるところも、巾着をぎゅっと握りしめるところもーー全部同じ見開き二ページに収録されてますね。
    その後、前髪くるんちゃんの行方が気になっていましたが、的場さんとなんか話したのかな?
    前髪くるんちゃん、うちにもほしいな。
    それはさておき、今回は名取さんが夏目とにゃんこ先生のことを思いやり、最後に先生が名取さんに礼をいうというレアシーンが。
    先生も何だかんだでツンデレなんだから。
    にゃんこ先生もやっぱり大物妖怪ですからね、人間に絆されるなんて、もしかしたらいつかくるっと裏切るかもしれないなんて、いまだ思ってましたが、あの台詞見て、あ、大丈夫かもと思えました。
    夏目との信頼醸成されてる。し、名取さんのことも一目おいてるのが伝わってくる。
    的場さんの方は、なんかほんとは真面目なばかりに苦労性で色々背負わされてる感じ。
    お姉さんーー伏線ですよね、これ。
    あとがきでもちらっと触れられていたし。
    終わらないでほしいと思いつつ、ラストまで見届けることができるのかと思う昨今。
    次巻は初秋だというし。
    的場さんと名取さんは今回表紙も。
    名取さんが初夏の紫陽花、的場さんが初秋の彼岸花。
    対だねぇ。
    見返り表紙の夏目はすすきに雁、かな。連載してた時期がそうだったのかな。

    第百五話は田沼と共に迷い家。
    こんな素敵なおうちに呼ばれてみたい。(出してもらえるの限定で)
    夏目と田沼に心があったから、それが通じてほっ懲り交流ができたんだろうね。
    にゃんこ先生はどうやってたどり着いたのか(笑)

    第百六話は洋館の三姉妹の話。
    会いたい人には会っておきたいし、たくさん伝えたいこともあるけど、文字が弱ってたら心配かけるかなとか、そんなところなも気を回して結局なにも伝えられなかったり。
    見栄というか、それも大切な気遣いではあるのだろう。優しいよね。
    にゃんこ先生のパニックぶりに薬としました。
    三姉妹は蝶よ月よ花よ、というところでしょうか。

    優しくて切なくてノスタルジックな物語。
    次の巻も無事に手に取れますように。

  • 幻の術具を作っていた焼物の里で、猫型の依代を狙うコレクターの伴。
    夏目は伴に対抗すべく、的場と共に里に封印された術具を取りに向かう。
    だが既に箱の中は空。
    一方、基地で依代を守る名取と先生に、陶器の人形が襲いかかる。
    禁忌を名取と的場で破壊。コレクターは退散。
    依代達は旅立ち、焼物師は一人村に残る。

    田沼は道でクッキーを見つける。
    点々と落ちているクッキーを追うと隆史が。
    その先に先生がいた。
    東屋で寛ぐ先生に言われて掃除する二人。
    数日通ううちに、文通で言葉をかわす。
    種を植えて欲しいと頼まれて、植えた次の日。
    色とりどりの花をつけた東屋の庭。
    きっと二度と辿り着けない東屋の庭を、花が埋め尽くす。

    ゼリーを買いにバスに乗車中の貴史と先生。
    乗車客がいない中、依島さんに会う。
    以前かかし騒動+びわ取りに行った時に出会った人。
    昔の友人に会いに行くという。
    バスの乗り違えで依島さんと一緒に行動。
    着いた先で出会った娘は3人。だが、友人の娘は二人のはず…
    なのに。
    友人は故人となり、娘に人形を強請られたので、頼み事をした。
    「依島が遊びに来た時にはもてなしてやってくれ」と。
    娘は…実は人形で。依代となっていた。
    その通りにもてなされ、帰る二人。
    最後に手渡された本に挟んであるメモ。
    「他愛のないこと」と依島が答える。

    相変わらず、夏目の世界は不思議と夕焼けの印象がある。(イメージ)
    ずっとこのまま続くのだろうか?

  • 依代の眠る里は是非映画化希望。
    クッキーと森の入り口も、亡き友を訪ねても
    素敵な内容でした。

  • ニャンコ軍団が可愛すぎる…

  • ニャンコ先生の兄弟(?)たち、健気~!そして、猫ピラミッドの可愛さには興奮しました(シリアスな場面なのに)。
    大切にされて命が宿ったもののお話は、とても好きです。

  • 前刊の続き、夏目と名取、的場の複雑な関係性が見えて、面白かった。ただ、アクションシーンは少しわかりにくいしあまり惹かれないな…
    最後の話が特に好きだった。思いやりゆえの孤独、それに共感するところが切ない。あと、怖がる先生とその訳を全く理解してない夏目とのやりとりがとても面白かった。

  •  前巻の続き。
     焼き物の里で、にゃんこ先生の依り代になっている招き猫がいて…。

     名取と的場とのかかわりが、明確になってくる。
     つまり、名取は信用できる人。
     的場は、信用はできないけど決して悪いだけの人ではない、と。

     一かゼロか、そういう関わり合いじゃなくなってきたところに、夏目の成長を感じるのである。
     そう、ただ成長したのではなく、正しくまっすぐに成長しているところがポイントなのだ。
     でもって、こういうのが見えてくると、本当に藤原家にくることができてよかったな、ってしみじみするのである。

     慈しんでもらえる環境にあることは、とても大きいのよ。
     
     で、その延長が、古びた家の話になるのだろう。
     自分が受けた愛情を、ほかに向けられる、それを成長と言わずしてなんと言おう。

     いい話だった。
     今、ちょうど、あちこちで花が咲き乱れているので余計そう思う。
     花が咲いて、それを愛でるということは、とても幸せで尊いことなのだ。

     今回もいい話でした。
     ちょっと怖かったけどww

  • いろいろニャンコ先生がみられてよかったです。
    107話も好きです。
    悲しくて優しい話がいいですね。

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著者プロフィール

漫画家。熊本県出身・在住。血液型はB型。1998年、第18回LMGフレッシュデビュー賞を受賞した「珈琲ひらり」(『LaLa DX』(白泉社)11月号掲載)でデビュー。2000年、「あかく咲く声」で第25回白泉社アテナ新人大賞デビュー優秀者賞を受賞。

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