- Amazon.co.jp ・マンガ (179ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592194040
感想・レビュー・書評
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コミックアプリを使って全巻読破。
代表で1巻だけ登録。
ここのところブログの立ち上げにいっぱいいっぱいで、本を読めていない。せめて読了したコミックスくらいはUPしておきたいので、今日はこちらを。
ほんっとに面白かった!私がこの作品を知った時って
「久しぶりにマンガも読みたいんだけど、自分の知らない作品も読みたいな…。」
とか思って、Amazonから人気ランキング見たりして、作品を探していた時だった。ベッドシーンのバリバリあるマンガは正直好きじゃないし、ストーリーが面白くないと嫌だったから、話題になっているだけで読む気にはならずにいた。
その中で、この『パレス‥メイヂ』と『コレットは死ぬことにした』は、口コミを見ても、本当に面白いらしいと思ったので、わくわくしながら読み始めた。
まず、『パレス・メイヂ』は、架空の宮中が舞台。日本だけど正史にのっとってはいない。少女である帝が治天の君として即位している。御代は明慈。まだ江戸の気風をにじませつつも、世の中は大正時代の爛熟へと進んでいる。ローマン溢れる時代のことである。
明晰な美貌の少女、彰子帝のもとへ、御薗公頼という少年が出仕してくる。まだ大人になる前、青年期のとば口の少年だけが、帝に側近くお仕え出来るのだ。
帝を尊敬しつつも、一人の人間として大切にしようとする御薗。窮屈な宮廷の中で、帝は、御薗から清新な気風を感じ、こころをゆるしてゆく。身分の差を知りながらひかれあうふたり。しかしそう簡単に結ばれる恋ではなく…とまあそんなお話。
とにかく絵がすごく綺麗。背景や衣装なども、よく考証されて描かれている。少女漫画の中では、甘く可愛い画風ではなく、端正でうつくしい描写が持ち味だと思う。
彰子も、かよわい夢見る少女ではない。精神的にはすごく大人で、英明の天子。りりしい印象もつきまとう。こころがおとなだというのは、御薗も同様で、『ここだけは越えてはならぬ』という線は、つよく弁えている。
そんな二人の恋は、裸身の一度も描かれない。キスさえも。ただ、これ一度に命を捧げるような告白と、ハグがあるだけだ。そんなので面白いのかと聞かれそうだけれど、うん。本気で面白い。
おさえて、おさえて、秘めているけど、一途でブレない恋が尊い。当然のことながら、ライバルもいて、結婚の勅許を賜った宮様も、強引にみえつつも帝を深く愛している。男二人の静かな激闘も、卑怯な感じはなくて、一歩も退かない御薗と、大人な宮様の間に、言うに言えない絆まで感じてしまうのだ。
男性にも、このあたりは読んでいただきたいところ。
どんな感想を持たれるだろうか。
さきほど考証という言葉を使ったけれど、宮中の文化や時代・生活に関して、おそらく作者様は大変な勉強をなさって、これを描いていらしたことだろう。『少女の帝と少年の出仕の恋』という設定以外は、非常に緻密、かつフィクションを感じさせない。舞台の切り回しが絶妙だった。そういうところも、この作品が支持された、見えない理由ではないかしら。
こんなにも『花とゆめ』らしいマンガ、本当に嬉しい。
いろっぽい話もいいけれど、そういう要素がなくても、燃えるような恋は描けるのだ。これだからマンガも読むのやめられないんだよなあ。ほんと、最高。
びしっと収まるべきところに収まるラストまで、絶品だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
時間の流れが早くて驚いた。
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奥ゆかしいラブロマンスとして満点。いい感じで完結したと思う。ダラダラ長引かなかったし。軍服の少女帝が大変凛々しく絵になるしまた性格が男前なので見ていて気持ちいい。公頼でなくても心酔してしまうだろう。上に立つ人の苦労とか辛さとかそういうのと恋愛を美味い具合に絡めて、なお且つ甘すぎないのが良かった。
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2014年の「このマンガがすごい」6位に選ばれた少女マンガ。明治~大正時代の日本と、戦前の皇居内に存在した明治宮殿を舞台に描かれる、若くして崩御した父帝の後を継いで即位した少女帝と、少年侍従(本作では「侍従職出仕」→「仕人(つこうど」)との交流を描く物語である。地元書店のマンガコーナーに堂々と飾られており、以前から気になっていた作品だった。
御園子爵家の次男・公頼は、実家の経済的な苦境を救うために、宮中に侍従職として出仕する。公頼はある事件をきっかけに少女帝と知り合い、やがて彼女に淡い恋心を抱くようになる。彼女は「今上帝」ではあるが、年少の弟が帝に即位するまでの中継ぎに過ぎない。そのため将来弟に譲位しても、結婚・出産はおろか恋愛も禁じられているという、極めて不条理な宿命を背負わされている。公頼はそんな彼女の信頼を得たい一心で、彼女に仕えるようになる。
帝と公頼に流れる淡い恋心を静かに紡いでいく物語の進行は、どことなく切ない雰囲気が漂う。壁紙や調度品も、当時のものをできるだけ丁寧に再現されており、読者の評価が高いのも納得である。各話は公頼の回想の台詞で終わるところから、おそらく彼がその頃を懐かしく思って書き記した日記を、忠実に再現した物語とらえることもできる。この二人は、いったいどんな運命を辿るのだろうか?第1巻だというのに、私の頭の中には哀しい結末しか思い浮かばないのだが。 -
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深宮戀語01
作者:久世番子
譯者:郭名珊
出版社:東立
出版日:2014/3/21
ISBN:9789863482802
語言:中文繁體
適讀年齡:全齡適讀
定價:100 元 -
LINEマンガで読んでたけど続きが早く読みたくて買ってしまった。しかし買って損無し面白い! 身分違いはテッパン。
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彰子様と御園の関係が思っていたよりすごく良かった。
少年従者といっても、3人もいると思わなかったし、脇役のキャラも面白かった。とくにお姉さま・・・。 -
明治時代をモデルにした架空の時代における、軍服の少女帝と少年侍従の物語。
第1話をプラチナ本誌で読んで気に入っていたのでコミックス化嬉しい。和洋折衷の服装や雰囲気が素敵。
14歳の御園も可愛らしいけど、16歳の御園もかっこいい。そして何より彰子様の凛とした美しさに惚れ惚れ。御園への気持ちをそれと認識してないのがまたにやにや。
4話のお裾持ちのシーンの2人がとてもお似合い。帝になった皇女は一生未婚でいなければならないのなら、御園とどうなるのだろう。あと柏木さん可愛らしかった。
続きがあるとのことで、すごく楽しみ!