日出処の天子 第1巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1994年3月1日発売)
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感想 : 279
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592880516

感想・レビュー・書評

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  • あーーーー!王子!!!!!

    王子って同じ服ばっか着てるように見えて実は毎日柄が違って、神のような御方なので当然趣味もいいんですけど、ごくたまに「えっどうされたんですか王子!!」って聞きたくなる柄の服着てるときがあって可愛いんですよ!
    このとき山岸先生疲れてたのかな…とか色々思います。私のお勧めは、文庫版4巻で刀自古が入水した直後に額田部女王に会いに行ってるときの王子(の服)です!なぜかファンシー。雨乞いの練習しながら「チッまた失敗か!」とか言ってるときの王子(の服)も、なんかパッチワークみたいで何それって感じ!
    あと王子が髪に挿してる花は生花なのかいつも気になる。いや、生なんだろうけど…自分で摘んでるのか?

    王子は最高すぎてしょうがないので、未読の方には全力でお勧めしますよ!わざわざ女装までして毛人の想い人を見に行った上、「あんな女のどこが…!!!」って言いながら雨の中走ってる王子……うざキモ可愛い!(あれ、褒めてない)

    でも聖徳太子はこの漫画と日和のせいで変態のイメージしかないですよね。

  • 結構ヘビーなお話だった。

  • 山岸凉子の代表作のひとつ。のちの聖徳太子である厩戸(うまやどの)皇子を中心に据え、推古天皇が即位するくらいまでを描く超絶歴史フィクション。

    なにが超絶かというと、まず、厩戸皇子はホモセクシャル。主人公の蘇我毛人(えみし)に恋をします。さらに、超能力ももっています。加えて、蘇我毛人は近親相姦とかして子どもまで作っちゃいます。トンデモ設定。超絶です。

    でもこんな超絶設定ですが、内容は大真面目で、超展開の連続の中に、愛とは何か、孤独とは何かを描ききっています。山岸凉子はやはりすごい。歴史に興味がなくても、ぜひ一読をおすすめします!

  • 母が好きで、実家に全巻あったので、こっそり読んだのが始まり。
    この時代、そして聖徳太子に興味があり、時間を見てはちょこちょこ読んでいたのが懐かしい。
    小学生だった私は、内容がよく分からなかったけれど、今となっては厩戸皇子の切なさが心に沁みる。
    同性愛には苦手意識があったものの、この作品はすっと入ってくるものがあり、最後はどうしようもないくらい苦しい。

  • 飛鳥時代、蘇我氏の後継者たる14歳の蘇我毛人(そがのえみし)は、ある日、池のほとりで10歳の少年往年、厩戸王子(うまやどのおうじ)と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語が今始まる。

    敏達十二(西暦五八三)年、蘇我馬子の長子・毛人は、朝廷第一の権力者の息子でありながら、
    財や位の争奪に興味が持てず、ひとり書に親しみ、政治とは距離を置いていた。
     ある日遠乗りに出かけた毛人は、池の畔の木に掛けられた女物の衣装を見つける。
    まさか妹ではと振り返った毛人が池の中に見たのは、仙女と見紛うばかりに美しい少女だった。
     消えてしまった少女に再会したい一心で、日頃避けている朝参に赴いた毛人は、
    迷い込んだ後宮の桜散る木の下で、少女と全く同じ顔をした少年、厩戸王子と出会う。

     蘇我毛人・後の蘇我蝦夷14歳、厩戸王子・後の聖徳太子10歳。これが、ふたりの長い因縁の始まり―

     母に愛されないのは異能ゆえか、母に愛されないから異能が生じたのか。
    その力で人を操り、菩薩のようにも悪魔のようにも微笑む厩戸王子に魅せられてゆく毛人。
    大人になった今、毛人にしか見抜けない王子の弱さと孤独を、心底痛々しいと思います。

  • 本日友人から借りてきた全7巻読む予定です。
    神社検定も終わったので歴史を思い出しつつじっくりと読ませていただきます。続きの感想は後日

  • 全7巻。思っていたより100倍ぐらい凄い話だった・・・
    最初の2巻くらいは、厩戸王子の切れ者具合、能力者具合や政治的やりとりが面白かった。けれど、だんだんと源氏物語的グダグダ感が出てきて、辻褄合わせの意味合いしかないんだろうな~っていう布都姫の魅力があまりよくわからず、残念なので、蝦夷の苦悩が鮮やかに伝わってこなくて、-★1つ。
    しかし、凄い漫画だった・・・
    この大和~飛鳥~奈良あたり、古代の日本史はあまり生き生きと感じにくいけれど、それを立ち上げて見せてくださった作者に感謝。聖徳太子に人としての興味が湧いた。梅原猛でも読んでみようかしらね。

  • 完全版ということで購入
    昔はかなりドキドキしながら読んだ記憶があるけど1巻はわりと淡々と読み進んだ。カラー原稿は貴重。

  • 物部守屋が登場するマンガ。聖徳太子がホモで蘇我蝦夷は両刀。

  • 聖徳太子のお話。なんだか怪しげな雰囲気と孤独感。続きを読みたくてワクワク・ドキドキ・ゾクゾクな感じです。
    あまり、歴史は得意ではありませんので、あ~なんか教科書でみたきがする。。とか思いながら読んでます。

著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

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