日出処の天子 第1巻 (白泉社文庫)

著者 :
  • 白泉社 (1994年3月1日発売)
4.09
  • (507)
  • (163)
  • (397)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 2053
感想 : 279
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592880516

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 激しく耽美なる作品。

  • すごいなぁ。どこから発想が出てくるのかなぁ。聖徳太子といわないところがイイ。

    • lttrsさん
      レビューへのコメントありがとうございました! 山岸涼子さん、数年に1度読み返したくなります。
      レビューへのコメントありがとうございました! 山岸涼子さん、数年に1度読み返したくなります。
      2015/04/21
  • 若かりし頃の聖徳太子のお話ですが、人間の業を壮大なスケールで描いた作品です。人に貸すので今回また読み返したけど、やっぱり全然飽きない!

    何故神は存在するのか?
    仏の役割は?
    はじめて読んだとき、神仏融合の宗教観を持つ日本人独特の考え方がストンと腹に落ちました。その時のインパクトが忘れられません。

  • この人の漫画大好きです!絵がすごく綺麗・・・

    歴史に基づいているところが多くて、知らず知らずのうちにこの頃の出来事や人物について詳しくなってしまいました。

    聖徳太子に対する考え方が180度変わってしまうような内容です。
    もし実際にこうだったとしたら、本当に恐ろしい・・・
    蘇我氏は悪いことをしたから殺された、と思っていたのですが、この漫画を読んで、ついつい感情移入してしまいました。

    ラストも報われなくて切ないです・・・王子に幸せになってほしかった。誰一人幸せじゃなかったような・・・
    特に蘇我蝦夷の妹の刀自古がかわいそう過ぎます。

    それから、最終巻の最後に入っている、聖徳太子の死後の話。
    これも読んでいて何だか切なかったです・・・
    入鹿と山背がすれ違ってしまう感じがなんとも・・・

    すべて読んでから最後の年表を見てみると、つい納得してしまって、これが本当の歴史なんじゃないかとまで思いました。
    いろいろ想像してしまいます・・・作者さんの頭のよさに脱帽です。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「蘇我氏は悪いことをしたから」
      そう、毛人が最初に登場した時に、思わず「え”~」と唸りました。大悪人として習いましたからね、、、
      一体どうな...
      「蘇我氏は悪いことをしたから」
      そう、毛人が最初に登場した時に、思わず「え”~」と唸りました。大悪人として習いましたからね、、、
      一体どうなるんだろうと思っていたら、納得させられる展開でした。。。それが悲しい。。。
      2012/08/22
  • 大好き。大好き。何時間あっても語り尽くせないほど大好き。本を読みおえてから二週間生ける屍のごとく魂抜けた経験ははじめてです。王子に感情移入しすぎて毛人が憎い。でも馬屋古と山背が結ばれたことで(破滅の道でも)、王子と毛人の恋も昇華できたのだと、思っておく。山岸さんはヒドイ。

  • 初めて読んだBLなんです

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「初めて読んだ」
      そう言うコトなら、私もだわ。。。
      「初めて読んだ」
      そう言うコトなら、私もだわ。。。
      2013/07/19
  • 何で今まで読んでいなかったんだろうと思いました。面白すぎる。厩戸王子の孤独が切なくて苦しい。最後はもうわけわからん。どうしてこうなった?みたいな。悲劇。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「最後はもうわけわからん。」
      惚れたハレたは、他人が口出すコトじゃないですから、、、
      「最後はもうわけわからん。」
      惚れたハレたは、他人が口出すコトじゃないですから、、、
      2014/04/25
  • 10数年ぶりに日出処の天子を読む。
    今読んだら子どもの頃とは違う感想があるかなーと思ったけど、同じだった。
    思うことはひとつ。布都姫じゃまー!!!

  • 「八雲立つ」を読み終わったら、無性に読みたくなって再読。
    持っているのは花ゆめコミックスだけど、画像がある文庫の方で(^^ゞ
    だって絵がないと寂しい…。

    聖徳太子が厩戸王子と言われていた時代の物語。10歳から20歳までの10年間だけとは思えない、さまざまなことが凝集された全11巻。
    読んだのは子供の頃でしたが、子供ながらに衝撃的でした。
    同性愛云々というよりは、人が人を恋うる哀しさというものは、ここまでのものか、と読み返すたびに思う。
    「八雲」がある意味ハッピーエンドなら、これはやっぱり属性としてはアンハッピー。
    しかも随所にターニングポイントが見えるだけに辛い。
    ここで間違わなければ、別たれずに済んだ半身ではないのか、と思うところが最後の最後、王子と毛人の決別のシーンに現れていると思う。
    王子の最後の懇願が、愚かさすら隠さずに曝け出し、その醜さを自覚しながらも止められない。その果てに自分で決着した王子の気持ちが、追いたくても追えない王子の気持ちが現れた怪異と、それを痛いほど感じながらも受け止めることが出来ずに、全てを飲み込んで離れる毛人。

    正直、この話を読んで王子の側でなく布都姫側に立てる人間がいるのかな、とは毎回思う。
    彼女が悪い訳では決してない。
    少なくともこの思いの結末に関してだけは、いい悪いという話ではないと思う。
    でもやっぱり、と思ってしまう。

    最後は毛人がいうように、黄泉路にも似た道を歩んだんだろうな、と想像のつく王子の生涯。
    けれどそれが描かれることはなく、「馬屋古女王」で、彼が亡くなった後の子供達の話から推察するばかり。
    でも、「馬屋古」からは、「日出処」の厩戸王子の片鱗は見えませんね(笑)
    やっぱり、彼の本質を知るのは、毛人だけだったのかな。

    しかしどちらの話も、誰も救われない話だけれど、不思議と読後感は悪くないです。
    それが山岸さんのうまさか、キャラクターの魅力なのか。

    あと、絵はとにかく美しい!
    好き嫌いはあるでしょうが、特筆して美しいのは手と絹。
    彼女ほど絹の質感を如実に描ける人はいないと思います。
    しかも新品じゃなくて、何度も洗い張りを繰り返した絹の。
    あの時代、絹の衣装はそうはなかったはずなんだけどなぁ(笑)←それは言ってはイケナイ。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「絵はとにかく美しい!」
      そんな訳で、カラー頁も収められてる、完全版を購入し始めました。。。
      「絵はとにかく美しい!」
      そんな訳で、カラー頁も収められてる、完全版を購入し始めました。。。
      2013/02/25
    • arnyanさん
      コメントありがとうございます!(*^。^*)いいなぁ。完全版。さすがに今ある本のは新しくは買えないですが、本当に美しいですよね~。怖いくらい...
      コメントありがとうございます!(*^。^*)いいなぁ。完全版。さすがに今ある本のは新しくは買えないですが、本当に美しいですよね~。怖いくらいに。
      2013/02/26
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「いいなぁ。完全版。」
      チョッと奮発してます。
      まぁ、その気になれたのも、親元に置いてあった本が全て断捨離に遭ったお陰?
      「いいなぁ。完全版。」
      チョッと奮発してます。
      まぁ、その気になれたのも、親元に置いてあった本が全て断捨離に遭ったお陰?
      2013/04/02
  • 設定がすごい。古い漫画であるのに、時代の最先端である。エロスとはこのようなものか!

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「時代の最先端である。」
      人の想像(予想だったかな?)を超えるモノは常に新しい。と、私の先生は仰言てました。
      歴史で厩戸と毛人の関係を習った...
      「時代の最先端である。」
      人の想像(予想だったかな?)を超えるモノは常に新しい。と、私の先生は仰言てました。
      歴史で厩戸と毛人の関係を習った者にとっては、驚きでした。
      そして、カラー画が異様に美しいので、購入されるなら完全版がお薦めです。。。
      2013/04/19

著者プロフィール

山岸凉子(やまぎし・りょうこ)
1947年北海道生まれ。69年デビュー後に上京。作品は、東西の神話、バレエ、ホラーなど幅広く、代表作に「アラベスク」「日出処の天子」「テレプシコーラ/舞姫」など。

「2021年 『楠勝平コレクション 山岸凉子と読む』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山岸凉子の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
新井 理恵
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×