- Amazon.co.jp ・マンガ (220ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592883210
感想・レビュー・書評
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女の子、女子、女、オンナって全部違う生き物だけどひとつの囲い(学校とかクラスとかヒエラルキーとか)に囲われても共存できうるのはすごい。だからその内で理解できないことがあっても特段不思議な、それによって苛立つことなど何もない。
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舞台は女子校だけどそれぞれの悩みや葛藤は女子校だからと言うことでもない感じ。10代の危なかっしさとかズルさとか不器用さとか。
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絵やセリフに時代を感じるが、不思議と登場人物に共感できる。
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この作者のの鎌倉シリーズ(ラバーズ・キス)とかの普通の高校生ものが好きです。ひりひりする気持ちとか、それがほどける瞬間とか、ものすっごく素敵です。おまけマンガの「その後のシンデレラ」的なお話もとても素敵。ありふれた日常にも物語はひそんでいるのです。多分。
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桜吹雪がふりそそいできそうな作品
最初の話、隔てた時に対する祈りを感じた。ただ初体験の思い出を大事にできなかったら女じゃないわ(意訳)ってセリフが、なんか幸せの格差
不良少女と思われてる子の話が好きだった。思い出すと胸がヒリヒリする -
カバー・デザイン/三枝泰之+Drawing Sense゙LUNACY"
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同じ女子校に通う生徒達のそれぞれの出来事を オムニバス形式で綴ったもの 高校生の頃ってこんなだったのかなー って遠い過去を思い出しながら・・・ まっすぐすぎて、 素直で潔癖でありすぎて、 傷ついたり傷つけたり 今ではその辺、うまくやれるようになった 大人になるってそういうことなのかしらね
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(01)
およそ4人の女子高(*02)の高校生それぞれの,4章からなる物語で,家庭と社会の間にある学校,そして友人や恋人の関係が描かれる.ゆえに描かれる時間は,ある寸前でもある.
重要な演劇の寸前でもあるし,それは高校2年生から3年生へと,開き,散り,実る寸前でもある.主要な人物たちには,高校生なりのそれぞれの時間間隔がある.小学生という過去の自分,姉や年上の彼に重ねられる未来の自分,作品の中では短い時を取り上げているようでいて,過去や未来を含んだより長い時間,やや言い過ぎであるかもしれないが,永遠という無時間の中で,自分の時間が相対化されており,その引きの感覚が,作品に情動を与えている.
(02)
女性性とは何か.現代のジェンダーの問題にも通じており,4人ほどの主人公たちは,それぞれ自分という不思議な存在を,高校生という枠組や社会が求める女性性の型に,うまく嵌め込めずにいることのメランコリックがある.
あれでなければいけない,これでなければいけない,という制約の一方に,演劇という,あれなるもの,これなるもの,という世界を対置し,若き存在たちがそのあたりで震えている.
目鼻口が省略されるのっぺらぼう,コマ割りに顔面の口から上の鼻や目や頭が切断されるショット,この空白や枠外に読者の想像が及び,作品世界が読者それぞれによって補完されているようにも感じる. -
『海街diary』作者・吉田秋生の初期作品。
なんだか絵が全然違う……けど、構成や魅せ方はさすがというか。
少女が女になる時って、初潮とかロスト・ヴァージンとか、そういう生物学的なところではなく、“心が自分の女性性を受け入れた時”なんじゃないかと感じさせる話。
そう考えると、自分は二十歳を過ぎてからだったから、割と遅い方だったかな。