- Amazon.co.jp ・本 (26ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593100644
作品紹介・あらすじ
生まれてからずっと、この町で暮らしてきたソエ。でもあるとき、戦争のせいで、家族と逃げなければならなくなりました。町を出るまえの晩、ソエはつくえに地図をひろげて、楽しいことがあった場所にしるしをつけてみました。すると……。戦争の哀しさ、理不尽さ、そして小さな希望が切々と描かれる、こころにひびく絵本。
感想・レビュー・書評
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どこかで紹介されていた絵本。
子どもが読むとどう捉えているのだろう。
この時代だから、そしてこの先まで読み継がれていってほしい。 -
戦争のせいで、家族と外国へ逃げなければならなくなったソエ。きっと悲しみをこらえながら、せめて楽しいことに目を向けて地図に印を付けたのでしょう。静かなやさしい絵で綴られる幸せな思い出…切なくなります。最初と最後のページの変化、今この世界にもある紛争地の悲しみに胸を突かれます。地図はソエに、「いつか帰って来てね」と言いたいのかもしれません。
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〝生まれてからずっと、この町で暮らしてきたソエ。でも、戦争のせいで、家族と外国へ逃げなければならなくなりました。町を離れる前の晩、ソエは机の上に地図を広げて、10年の間に楽しいことがあった場所に印を付けていきました。自分が生まれた家、お爺ちゃんとお婆ちゃんの家、図書館、学校、公園、映画館...幸せな時をくれた場所に〟スペインの児童文学作家が、戦争がもたらす哀しみと理不尽さを通して、明日への希望に望みを繋ぐ心の詩を描いた絵本です。
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特別なものはなくても、こんな町に私も住んでみたいと思うほど素敵な絵。戦争のために、その町から出ていかないといけないと思うとせつなくなります。
たとえ戦争で町が破壊されても、「しあわせなときの地図」とともに、思い出は残るでしょう。
なんでもない、普通の平和な生活が一番幸せなんだと感じさせてくれる本。
大人向けのようにも思います。