- Amazon.co.jp ・本 (34ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593504381
感想・レビュー・書評
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夏に涼しげなヒヤーっとする絵本を、と選んだら、先日読んだ「どこでもない場所」と同じ人の本だった。
今回は闇に潜むもの、闇に滲むものが続く。
回廊でのコレはかなり怖い。
全体的にその場面での人々の心が映像化したものが入り混じっていく感じ。
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夜の森に広がる雪のシーツ、カーテンを切り抜いてできた夜の街、夜の空を飛ぶ子供たち……。夜に広がる幻想の世界。
図書館本。
シュールレアリズムかだまし絵か、空想の翼が広がる絵本。子供向けな感じの訳ではあるが、大人向けだと思う。
ネットで画像を見た時はかなりリアルな絵に見えたが、実際はそれほどでも。リアルに寄せようと頑張ったアンリ・ルソーというか、デッサンがイマイチなオールズバーグというか……。残念ながらあまり好みじゃない画風と判明。表紙の絵はかなり好きなんだけども。
そこそこリアルではあるので、絵が怖くて泣いてしまう子もいるかも???
ちょっと既視感のある絵も数点。ナルニアとかE.T.とかね。 -
深いブルーが印象的でした。
表紙を見た限りだと洋書版はなんだかイメージが違いますね。
字体のせいでしょうか、更にミステリアス度が増している様な。
機会があれば洋書の方も覗いてみたいです。 -
『怖いような、でも美しい本』
という批評を読んで図書館に予約を入れて借りたもの。
エッシャーの有名な鳥のだまし絵の様な、
ある物がいつの間にか他の物にすり替わっているパターン。
自分としてはマグリッドのイメージが最初に浮かんだ。
青系の色遣いが多いので、
寂しいような物悲しいイメージと共に、
雪の夜の様な静寂さを感じる。
絵の美しさに詩を付けたと言うが、
自分としては絵に夢中になっていて、
あまり詩を噛みしめては読まなかった。
ただ、絵を味わうには詩の存在は大切かもしれない。
置いておいたら娘が読んだらしく、
『素敵な本だね。』
と言ってきた。
絵
※ ロブ・ゴンサルヴェス(Rob Gonsalves)
カナダのトロントに生まれる。シュールレアリズムに影響を受け、
特にレメディオス・パロ、ルネ・マグリッドに感銘を受ける。
大学卒業後、建築家として働くかたわら、
舞台のセットや壁画を手掛ける。
1990年、トロント屋外美術展で絶賛され、
本格的な創作活動を開始、高い名声を得ている。
詩
※ セーラ・L・トムソン(Sarah L. Thomson)
作家。主な著書にヤングアダルト小説『ドラゴンの息子』、
絵本『星としま模---アメリカ国旗のはなし』など。
ニューヨーク在住。
--以上見返しより--
訳
※ 金原 瑞人(かねはら みずひと)
1954年11月29日 岡山県生まれ。
翻訳家・児童文学研究家・法政大学社会学部教授。
芥川賞作家金原ひとみの実父。
○ 市立図書館所蔵 -
良かった
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だまし絵的な面白さがある絵本だ。
絵の構成上からか、バイオリニストが左利きになっている。
ソリストならいざ知らずオーケストラとかカルテットでバイオリンを演奏する際に左利き?のバイオリンは現実あり得ないだろう。
ピーターパンとかE.T.とかメリーポピンズから着想したような絵もある。 -
幻想的な絵が想像力を膨らませる
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ロブ・ゴンサルヴェスの絵に想像力を刺激されたセーラ・L・トムソンが詩をそえたもの。
静かな夜、ゴシックの香りを含みつつ、霊魂と自然と物質の境界が溶けていく夜の世界をあらわしたような、不思議に見入ってしまう一枚一枚。
この夜の時間、空気に思いをはせられれば、違う世界が頭に生まれてくる。
大人にも、あるいは大人にこそ新鮮。 -
絵がきれいで不思議。魅力的。
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青がすきな子供にと思ったが、やや不気味な描写もあるため読ませず。