- Amazon.co.jp ・本 (412ページ)
- / ISBN・EAN: 9784593534746
感想・レビュー・書評
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1899年のテキサスを舞台に、科学に目覚めた思春期入り口の少女の物語。
章のはじめのダーウィンの言葉のチョイスもいいし、登場人物、時代背景の描写も非常に丁寧。当時の南部の暮らしや人々の意識がどんなものであったかがよくわかる。
黒人は変わらず下働きで家事と肉体労働を担い、女性に選挙権はなく、仕事をする女性は上流とは言えない。上流の家庭の娘は
使用人の使い方を含めた家事を身につけ、若い内に上流家庭の男性に社交界で見初められるよう努力しなければならない。
そういう時代だと考えると、飛び抜けた才能があったとはいえ、キュリー夫人やメアリー・アニングやコワレフスカヤなんかは本当に凄い逆境の中で成果を出したんだなと改めて感じ入った。
とてもいい本なのだけど、この一冊はまだ序章という感じでストーリー自体は大きくは動かない。そこに今どきの展開が速い物語に慣れきった中学生が読みきれるかという不安は抱かざるを得ない。
むしろ大人の方が楽しめる本なのかもしれない。
個人的には続編も楽しみだけれど、誰にでも薦めるのは難しいと感じた。
ただ、こういうきちんと書かれた本を感想文の課題図書にしたのは良かった。いつもこれくらいのレベルの本だといいんだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
おじいちゃんと成長していくわね
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文章的に読みやすく、読書が苦手な人でも読みやすいと思います。新たに知識を増やすことに多大なる喜びを感じる少女が、自由を真剣に考えたりする姿が印象的。男女平等についても考えたり出来るので意外と深い内容なのかもしれません。
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2014.06.16
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主人公の少女の、少しシニカルの入ったユーモアのある視線が笑えた。種の起源とキリスト教的世界、次々に発展していく産業と家事と育児の中にのみ生きる女性、といった相対する世界がうねりをみせる時代に、自分のしたいことを続けたいとあがく少女に共感し、彼女の将来はどうなるのだろう?とページを繰った。が、ぼんやりとしたラストに拍子抜け。このあたりがオナー賞のゆえんでは?とも思った。
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女性の社会進出がままならなかった時代。大学にいって何かを学ぶことさえ贅沢と言われていたんだなって、自分はなんて恵まれているのかなって思った。
ダーウィンの種の起源も読みたくなった。 -
自由に生きるってどの世界でも難しいんだなあって改めて思いました。
まだ幼いキャパーニアにとって自由に生きるために生じる壁は大きすぎてる。でもキャパーニアには彼女らしい人生を歩んでほしいと思いました。そして好奇心旺盛さを失わず、「知る」ことに喜びを感じている元気な姿を世の中に見せつけて刺激を与えて欲しいです。 -
今年の高校生の課題図書 面白かった。レビューは、高校生にお任せします(^^)